第13話 バーバリー

毎日忙しそうにしている父に代わって、私(娘)が代筆する事になりました。

でも、本当に忙しいのかというと、土曜日はゴルフに明け暮れ、疲れ切った日曜日はリビングのソファーでゴロゴロしているだけなのです。


先日、父が風呂上がりに下着姿でウロウロしていました。

よく見ると、茶色のバーバリー柄のパンツをはいていました。

「ほだなパンツはいで ウロウロすんなず~」

「なしてや? バーバリーのパンツだじぇ ブランド品だよ」

「なんぼブランドだて ほの柄 わたしの財布と同じ柄だもぉ」

「パンツの柄と財布の柄 同じだて? ほいづはいがったなぁ~ キャハハハ」

「いぐないずぅ...」

いくらブランド品だって、パンツの柄と財布の柄を同じにする必要は無いと思うのです。

バーバリー社は一体何を考えているんだろう。

女子のデリカシーを理解しているのだろうか?

こんなデザインを考えているのは、きっと父と同じようなオジサンなのだと思う。


確かにパンツも財布も金を入れるものに変わりはないのだけど...


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