#28 後輩は絶好調
放課後、昨日の暴力事件の結末を聞くため、私たちはファミレスへ来ていた。
昨日昼休みに約束していた佐伯くんも合流したんだけど、佐伯くんは一人では無く、もう一人女の子を連れてきていた。
その女の子というのが、これまた美人さんなんだけど何というか色気オーラが凄くて、仕草とかが一々色っぽい子なの。
何か女として敗北感を感じてしまうというか・・・・
で、この子、佐伯くんの彼女かと思ったら違ってて、この子もタローくん&佐伯くんと同じ中学の後輩で、1年の白浜カコちゃん。
って、この色気で年下!?高1!?
年下って聞いた時のアキちゃん、また修行僧みたいな顔になってたよ。
「タロさん先輩~、お久です~」
「おー白浜も来たのかー」
「佐伯先輩から~、色々面白い話が聞けるって教えてもらって~。あと~、タロさん先輩のカノジョさんにも会えるって~。だから着いて来ちゃいました♪うふふふ」
「あーそうか、二人とも、こいつ中学の時からの後輩で1年の白浜ね。で、コッチがカノジョのサナマリで、こっちが新田。そうそう、新田の噂の火消しに白浜にも協力して貰ったからね。あんときはありがとーな」
そんな感じで紹介してもらったんだけど、この白浜さん、ボディタッチとか激しいの、主に私に。
さりげなく私のヒザに手を乗せてるし、耳に息吹きかけてくるし、目尻垂らして「マリさんって呼んでいいですか~、わたしのことはカコって呼んでください~☆うふふふふ」とか言って、男落とすテク?を何故か私に駆使してくるの。
キャバとか行った事ないから判らないけど、売れっ子キャバ嬢とかのイメージ。
「マリさんて~、タロさん先輩のドコに惚れたんですか~?顔じゃないですよね~?全然イケメンじゃないし~」
『えー・・・ま、まぁ、面白いトコとか?(本人いるのに「そうだね」とか言えるか!)』
「マリさんて~、スタイル凄くいいですよね~、特におっぱい。もうタロさん先輩に揉まれちゃたんですか~?」
『う、ま、まぁ、どうかな・・・ははは(昨日揉ませたわ!って何言わせようとしとんじゃ!)』
「顔赤くしちゃって~ウブなんですね~。可愛い☆ちゅーしたくなっちゃった♪うふふふ」
ゾクゾクゾクゾク(悪寒が半端ない)
で、そんなやり取り見てタローくんが「おいコラ白浜!サナマリから離れろ!」って怒ってくれるんだけど
「もータロさん先輩、焼き餅ですか~?うふふふふ」とか言って全然離れてくれない。
まさに白浜無双状態で、私タジタジ。
因みに、白浜ちゃんのことはタローくん曰く「タロー'sコネクションの峰不二子ポジ。三国志で例えると貂蝉」
いつもこんな感じで男とか女とか先輩とか関係無く揶揄って面白がってるらしい。
『しかし、タロー'sコネクション、キャラが濃い人ばかりね』って言ったら
「サナマリと新田ももうタロー'sコネクションだぞ」って本人の許可無く勝手にカウントされてた。
で、私たちのこと「三国志で例えると、大喬小喬」って言うから『どっちが大で、どっちが小?』って聞くと、タロ&佐伯&白浜の3人が同時に私とアキちゃんの胸を無言で見比べてた。
アキちゃん、舌打ち聞こえてるよ!
コイツらとことん失礼な奴らだな!
てか、いつまで続くの!?三国志ネタ!
こんな感じに本題忘れて、くだらない話で盛り上がってた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます