カオリと大森タローが付き合い始めた翌日、二人が昼ご飯から帰ってくるとLINEのグループチャットに「タローくんに怒られた」とカオリからのメッセージが送られてきた。

私をはじめクラスメイトたちも「なんで？」「怒られたってどういうこと！？」とみんなカオリを心配して質問をした。

カオリが言うには

「付き合ってること、内緒にしたかったんだって」

「そんなのわたし聞いてなかったし」

「お前がバラしたんだろって疑われて」

「それで物凄く怒っちゃって怒鳴られたの」

「わたし怖くて泣き出しちゃって」

「それでもタローくん許してくれなくて」

これを聞いて、わたしは沸々と怒りが湧いてきた。

内緒にしたいのなら、先に言わなかった大森タローが悪いだろ。

女の子に怒鳴って泣かせるとかクズすぎる！と。

授業が終わるとすぐにカオリのもとへ駆け寄り、大森タローがこれ以上彼女を傷つけない様に彼を睨みつけた。

大森タローは何か言いたそうだったが、私たちの怒りの迫力に負けたのか諦めて一人で教室を出て行った。

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