#07 好きだった人にぶっちゃけちゃった☆
一人で走って帰ろうとしたら、下駄箱のところで「タローく~ん、待って~」って追いかけてきた真田マリに捕まった。
で、シェイクおごるからっていってマックに連行された。
全部話してくれっていうから、告白から次の日昼飯食べた時までの話を順番に話した。
俺と吉川さんの付き合いって、たったこれだけだったんだよなって再認識して、これだけであんな揉め事になっちゃったんだと我ながら愕然としたよ。
更に
「カオリちゃんから告白したの?タローくんから告白したって聞いてるけど?それに新田さんが広めたって言われたみたいだけど、カオリちゃん(吉川さん)自分でLINEで言いふらしてたよ」
『えー、そこもかよぉ。吉川さん何がしたいんだろ。まさか罰ゲームの嘘コク!?俺って罰ゲームレベル!?凹むわー』
「嘘コクはないと思うけど、虚言癖っぽいね。で、どうも自分で作った嘘を本当のことだと信じ切っちゃってるっぽい」
『え?なんで?怒鳴ってないのに、俺へーきで怒鳴る男に見えちゃってるの?』
「そうだね、さっきタローくんに追及されて泣いてたけど、なんかマジで怖がってるぽかったし」
『はぁ、好きでもないのにOKしちゃうから、ダメなのかなぁ。OKしなきゃっよかった』
「カオリちゃん、可愛いから気持ち解らないでもないかなぁ」
せっかく好きだった真田マリと二人っきりなのにそんな気分になれず、俺から特に話すことも無くなったんで空になったシェイクのストローずるずる吸ってたら、真田マリから質問された。
「ところで、タローくんは好きじゃないのにカオリちゃん(吉川さん)に告白されてOKしたってことは、別に好きな人でもいたの?」
『あー、サナマリ(真田マリ)のこと好きだったから、正直悩んだんだけど脈無いからいいかーってOKしちゃった』
「エエエエエエエエエ!?わたし!?」
あ、やべって思った時には遅かった。
吉川さんの虚言癖のことで頭パンクしてて、本人相手に思わずぶっちゃけちゃった。
真田マリが顔真っ赤にしてなんとも言えない空気になっちゃったから、俺の方から『帰るか』と声かけた。
店出たら
『話聞いてくれてありがとな。色々あるけどドンマイ!』て親指立てて励ましたら
「あんたのせいだろー!」って怒られた。
でも元気でたみたいだから、そのまま『じゃーねー』ってそこで別れて帰った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます