第14話

クロードの事を思いながら

今日も

ヒルデハイド卿とお茶をしている

私は、何がしたいの?

クロードが

やきもちを焼いて

今すぐ私を拐いに来るのを

待っているの?

だとすると

私は最低な女だわ

ヒルデハイド卿を

当て馬にするような事をして

馬鹿みたい……


どんどん

自分で自分の首をしめていることに

なっているのに

今日もまた

ヒルデハイド卿とでかけるだなんて

私は

何がしたいの……

私の頬を涙がひとすじ流れおちた


ヒルデハイド卿が

手をのばし

私の涙を優しく

人差し指の背で撫でていく

私は恥ずかしくって

うつむき

その場をクロードにみられていた事に

気付いていなかったのです。

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