廃墟の遊園地


遊園地で麻酔を打たれて

現実と夢をすり替えられて

けれど酸素だけは本物を使用する他ない

けして逃げられない

ここは楽園だと錯覚し続けて

悪夢のような現実を漂いながら

一人、涎を垂らし異なる景色を見させられている

捏造された答えの下で死ぬまで騙され続ける

人生は無価値だ

本物の希望は見たことがない

だから代用品で我慢する

考える前にぶち込む

声高な先導者のあとを黙ってついて行き

その先へとある谷底へまとめて転落


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