第2話 きっかけ

 私が高熱を出していたある日の夜中、突然携帯が鳴った。

こちらとしては、今何時だと思ってんだ!!誰だよ!!

と、思わず叫びたくなる時間帯だった。


相手はネットで知り合った長い付き合いの友人だった。


「お前さー、面白いサイト見つけたから今登録しろ!」

第一声でこれだ。

高熱で朦朧としている中、登録することとなった。


取りあえず登録だけすました後日、

私の本心。

ほうほう、こんなのもあるのか。だった。

以前一緒に遊んでいたサイトが無くなって、実際のところ暇を持て余していた。

けれども正直言うと、「よくわからない」でもあった。

そこで、妹に聞いてみることにした。普通にあっさりと、

「あ、始めたんだね。とりあえずアバター選んであげるね。」

ということで、そそくさなにやら始める。

色々説明を受けながら、一言妹が言った。

「お姉ちゃんに似せといたから!!!」

お姉ちゃんとは私の事だ。

ありがとうと伝えて私はログインして遊び始める。

なんとなく分かってきて、あっちこっち遊びに行ってみる。

まず自分の部屋があり、釣りやらカジノやら広場やら庭やら色々あって面白そうだわ!ルンルン気分だった。


そこからあっちこっち渡り歩いてた私は、チャットに慣れているせいか色々な人と会話しながらたどり着いた先に、固定で行くようになった一つの広場があった。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る