しっしっし

ためひまし

第1話 ふふふ

僕がたくさんの想いを秘めて生きていることはご存知のことでしょうが、きっと誰でも同じことでしょう。

そうはいえども、唯一無二で僕のなかで生きています。


そういえば、十八の鐘を鳴らすと、不安もたいそう渦まいて、煩いがこの胸のうちを占めているのは何故でしょうか。

日が降る度に赤く燃え上がっていくのを感じます。

どうか、この火を焦げないように冷ましてくれませんか、消しえてくれませんか。

辛いのは承知の上ですが、今でも夢に見ます。どちらも描きます。

たまに泣き、よく笑う姿が見られるでしょう。

笑うのが多いのはまだ準備がいないからなのでしょう。

いいえ、よりよい未来を、夢を見たいだけなのでしょう。

ああ、まだ笑っていたいものです。見ていたいものです。

この熱情は僕のなかで生き続けてしまうのでしょうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る