死んだ部屋



死んだ部屋。

チャイムの音。

彼女の代わりに僕が××されれば良かった。

彼女の家にはまだ彼女を訪ねて来る人が後を絶たない。


静まり返った死んだ部屋と、騒がしいチャイムの音があまりに似つかなくて。

この音が無くなれば彼女は本当に死ぬのだろうか。それまでは生きているのだろうか。わからない。


彼女を訪ねて来る人は、彼女の死を知らない。彼らの中でまだ彼女は生きている。


彼女が早く死ぬ事を祈っている。

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