少女

ドアの前で

夢で見た少女が僕を見て笑っていた・・・。


僕は怖くて逃げようとしたけど

金縛りにあったかのように体が動かず


僕の元へやってくる少女をじっと見ることしか出来なかった。


すると少女が話しかけてきた。


「ずっと探してってお願いしてたのに、どうして探してくれないの?」


「違う、違うんだ」


「ねぇ、違うってなに?」


「君が何を探しているのか、肝心な何かが、いつも聞きとれなかったんだよ。君は何を探しているのか教えて欲しい」


「やっぱり覚えていないのね?私のことなんて・・・

じゃあ、お・し・え・て・あ・げ・る」


僕の耳元で少女が囁いた。


「あなたをずっと探していたの」

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