イヤな奴
バドを発見し、
なぜそう感じるのかは、
そっちの<イヤな奴>はこのところまったく姿を見せなくなったのでよかったのだが、どうにもそいつが思い起こされてしまって仕方ないのだ。
するともう、とにかく『ぶち殺す』以外の選択肢はない。人間のように、リスクなど考えない。法律もなければ報復されるかどうかなどという概念も持たない。『殺す』と思えば殺す。それだけだ。
ざむざむざむと下草を掻き分けて、
が、それは完全に空を切った。
バドが体を捻って躱してみせたのだ。けれど、
決してスマートではないが、間違いなく殺意だけは溢れている。
けれど、バドは、四本脚の前二本を器用に使い、
バドはあくまで
人間のように感情的になったりもしない。淡々と、ただ淡々と対処するだけだ。
しかし、そのバドの<態度>がまた
そこで
『捕まえて押さえつけて喰らい付いて殺してやる!』
そう思ったようだ。けれどそれさえ、バドは今度は自身の手で、
実に巧みに。
それがなお一層許せない。
一方、バドの方も、こうして
その面からも、
とは言え、どれほど怪物のような姿をしていても力を持っていても、
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