密林の暗殺者
同じ
そんな
それから改めて悠々と自身の縄張りの見回りを続ける彼の後を追い、バドも移動を開始する。
しかしその時、バドの頭上に何かの影がよぎった。
異様に長い腕と真っ黒な体。シルエットは<テナガザル>と呼ばれる動物に近いようにも見えるものの、明らかに別の種。それが樹上からバドに飛び掛かったのだ。
ほとんど音もなく。まるで気配を殺し標的に襲い掛かる、
<暗殺者>
のごとく。
実際、暗殺者のようなその習性から、
<
と呼ばれている動物だった。<竜>とつくことからも察せられるとおり、
何しろ、隠密性がすこぶる高い。完全に気配を消して風景に溶け込んでいると、その姿は見えているはずなのに気付かないことさえある。生身の人間など、それこそただの<餌>にすぎないだろう。
そんな
しかし、樹上からほとんど音もなく襲い掛かった
当然か。バドは動物ではなくロボットなのだ。各種センサーを装備し、人間とは全く異なった形で周囲を常に見ている。
「!?」
地面に降り立って慌てて体勢を整え周囲を窺うものの、すでにバドの姿はない。
「? !?」
急いで樹上に戻りつつ、周囲を窺う。
また、群れを作らず単独で狩りをする。そういう点では
その
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