武器

 二回も続けて開幕式の話とか完全にどうかしていた。gorin.jpでロード見る予定が頓挫したからかもしれない。でも女子ロードで大逃げ好きの私は大興奮したので、

 だいじょうぶだ・・・おれはしょうきにもどった!

 今回は、私が常々(だいたい年百七十回くらい)悩んでいる話である。あ、視てない人はNHKの見逃しで視聴するように。わずか四時間たらずで見れる伝説です。


 私の武器って、何。


 いきなり武器と言われても、と思う。三節棍がどうとかさいがどうとかではなく、得意の話……じゃないんだ、これが。


 武器というのは、創作におけるその人の最大の強みという奴である。

 孫子じいちゃんは言った。敵を知り己を知れば、百戦いけるって、と。

 私の敵とは(厳密には違うが)公募の選考委員であり、新人賞担当の編集さんである。己はもちろん己だ。


 編集方針があるにしても、誰が読むかは選べない。つまり、敵を知るにも限度がある。ならせめて、己を知れば五十戦くらいはなんとかなりませんか。五十はきついですか。分からん。


 しかも、己の知り方もこれよく分からん。


 好きこそものの上手なれで、好き=得意=武器となれば話が早いのだが、得意は別に武器でもなんでもない。そも得意と思い込んでいるだけで、得意といえるかどうかはなはだ怪しい。得意なら結果がでているはずなのである。分からんけど。


 まあ得意なら結果が出ているはずというのは、得意の定義が『外部対象と比べてつおい』になっているからで、得意とは本来、簡単にできるくらいの意味かもしれないのだが――分からん。定義だから自分で決めりゃいいのに。


 実際的な問題として、まず私に得意と言えるものがない。いや、創作以外なら地味なのがいくつかあるのだが、いずれも創作に活かせるのか怪しい得意ばかり、というか、活かせた試しがない。


 最近になってようやく武器になりそうだと思ったのが文章力なのだが、それすら破壊力としてはミジンコのパンチレベルである。ほら、あの、オウムみたいに尖った口の下あたりからピョって飛び出てるヤツ。四本指の四本腕っていうクリーチャーっぷりだが攻撃力はないに等しい。


 アチコチの(ラノベ)公募に手当たり次第に作品をぶん投げ評価シートを簒奪さんだつしているのは、この武器が知りたいがためだったりする。何か一個、突出して評価されている部分があれば、それこそが我が武器なりという考えである。


 もうそろそろ、いやしくも何十枚と言えるようになる量に達しつつあるが、私の武器は何だろう。答えは――、


 ない。


 うん。いま実際に見直してビビっておる。

 評価シートにもいくつかタイプはあるのだが、大概いくつかの項目にわけて数段階の評点をつけている。たとえば、文章力はAで設定はBで……みたいな感じだ。


 で、私の場合、全ての項目が最大値からプラスマイナス一以下のレーダーチャートにしたら真円に近い形になる。典型的な器用貧乏タイプというか、低レベル勇者タイプというべきか、総合力(笑)タイプである。


 ……武器! 武器の見つけ方が分からん!


 こんなことを書いていると、ユニコーンに狙われそうなくらい心の清らかな読者の方が稀に『ここが凄いですよ!』みたいなことを書いてくれたりして、ありがたいのだが、ありがたいのだが、


 ん~~~~、ありがとう!(みんな言うこと違うね!?)


 てなる。

 武器って、どうやって見つければ、どうやって作れば、いいんでしょうね。

 もう逆に武器なんていらないんだ的な展開になったりしないかな。しないよね。

 うーん……分からん。

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