かみさんと俺
Jack Torrance
第1話 ミルク
今朝のかみさんは機嫌が良い。コーヒーを淹れてくれた。ブラックだった。大人気ない俺はかみさんをどやしつけた。「バカヤロー、俺は甘の甘ちゃんだからコーヒーはミルクを入れなきゃ飲めねえんだよ。あれだけミルクを切らすなって言っといただろうが。お前の脳味噌は猿以下か」いつもこうなってしまう。言わなきゃいいのに。「気に入らなきゃ飲まなけりゃいいじゃないの。あんた、自分で買って来たらいいじゃないの」俺は憤り飯も食わずに家を出た。夕刻、俺は仕事を終えて疲労困憊で家に帰った。庭の楡の木にこれ見よがしに乳牛が繋がれていた。当て擦りにも程がある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます