第4話 俺らの私立受験!あいちゃん、どうしよう!?

やばい!?私立受験の日が来ちまった!

そんなあわてふためく俺に対し、珍しく愛央が冷静。


あお「たっくん、不安なの?」

たく「ったりめぇだ!受かんなかったらおら達公立だべ!?」


おばあちゃんが房総半島の人だから、俺は中学3年生になってからよく方言が出た。だから会話の中で年に似合わない方言が出るのだ。そして愛央は冷静に俺に伝えた。


あお「たっくん、愛央達推薦入試でしょ?」

たく「あせや、俺ひたすら頑張ったわ」

あお「ね?だいじょーぶ!」


愛央は大丈夫って励ます。不安な俺がバカバカしく感じた。


私立推薦入試当日。緊張している俺に、愛央は一言声をかけた。


あお「大丈夫!いつもの感じで行こっ!」

たく「うん・・・」

あい「きゅぴ!あーい!」


あいちゃんは、俺と愛央の受験を応援してくれてるようだ。俺らは2人で受験会場へ行った。


筆記はぶっちゃけひたすら勉強したので解けたが、この後控えている面接がとてつもなく受かるか受からないかを左右する。愛央は半泣き。もはやぴえんの状態だった。でもここを乗り越えてようやく入学なのだ。


俺と愛央の面接が終わって翌日明朝に結果が公表された。その結果俺らはとんでもないもので引っかかったのだ。


あお「たっくん・・・ぐすっ」

たく「あにした愛央!泣いてるってことは、え、まさか落ちたとか!?んなバカなそんなことはねぇはずだ。とりあえずあにがあった」

あお「私達、特待生で合格だったの!」

たく「・・・は!?」


親父は何も手を付けていないので俺らの実力だけで特待生獲得!?まさかの結果に俺らは大喜び。あ、だから愛央泣いてたのか。


昭仁あきひと「匠たち、結果は?」

たく「俺ら、特待生」

昭仁「マジで言ってる?」

たく「ほれ」

昭仁「マジじゃん。よく頑張ったね」

あい「きゅーぴー、まーんま」

あお「分かった!ミルクあげるね!」


良かった。でも特待生?こんな発達のクソガキが?え?などと頭がこんがらがっていた。

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