琴乃家達の日常 Bygone days Season

小糸匠

第1話 きゅぴらっぱ〜!不思議赤ちゃん、誕生!!!

俺は琴乃匠ことのたくみ天川市立第一中学校あまがわしりつだいいちちゅうがっこうに通う、中学三年生。双子の妹、琴乃愛央ことのあおがいる。


そんなある日、俺の母親が妊娠していたことが発覚。産まれることになり、入院した。

本来今日は愛央の習っているチアダンスに行かなければならないのだが、愛央と俺はとりあえず急いで家に帰り、病院へ向かった。


方南病院。俺もよく来ているので知っている先生は多い。もちろん、産婦人科の先生も知っている。


俺らが分娩室に到着すると、5分もしないうちに赤ちゃんが産まれた。が、なんと普通の子ではない。

でも母親はこの子を愛して育てる気らしい。


愛央は母親にこういった。


あお「ママ、おめでとう!」

芽生めぐみ「ありがとう」

あお「この子、不思議な赤ちゃんだね」

芽生「でもこの子はいい子になるよ。匠も愛央もいい子に育ってくれたから。そう言えばこの子の名前どうしようかな?」

あお「私は愛央だから、愛があるけど、この子には愛と華があるから・・・愛華!琴乃愛華!あだ名は・・・あいちゃん!どう?いいでしょ?」

芽生「うん!けってーい!」

たく「おー、あいちゃんかぁ。確かにいいかもな」


一番下の子が受験1ヶ月前に産まれたが、俺らは大喜びして受け入れた。


あいちゃんは羽根がはえていて、自分で飛ぶことが出来る。いわば不思議赤ちゃんなのだ。


翌日朝起きると家の前が騒がしい。天川市で1番大きい琴乃開発株式会社の社長夫人が出産したからニュースになっているのだろう。とりあえず裏道から学校に行くことにした。


中学の教室は愛央と俺で別々。俺らは部活にも入ってないので家に帰るとすぐ部屋に篭もる。

勉強だ。受験勉強。俺ら私立に進学することは決まってるのだが下手したら入試あるからなぁ。


不思議赤ちゃんのあいちゃんが産まれたことにより、布団が足りなくなりそうな予感がしたが、あいちゃんは俺と愛央のどちらかの布団で寝ることにしたらしい。これからよろしくね。あいちゃん。

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