9  ミス



三坂くんは私にかなりきついことをいってきた。


それは卒業後半年ほど経ってクラスのみんなで当時の担任の先生と一緒にみるはずだった演劇の舞台のこと。


大学に入り、お互い疎遠になる中で、大好きな先生のために私が企画したみんなで演劇を見にいくイベントで、私は重大なミスをしたのだ。

それは先生と私たちとの見る演劇の時間指定が間違っていたというもの。


これはやらかしてしまったなあ。

良いのか悪いのかわからないが、みんなも先生も「穂波ちゃん一人に任せてごめんね」と謝ってくれた。


その中で、私にしっかり怒ってきたのは、ぶつかってきたのは三坂くんだった。

彼はしっかり私を責め立てた。私は自分が悪いのは自覚していたので丁寧に謝った。


謝ったが、彼にはひどく攻撃的な言葉をかけられて、彼のSNSやLINEなど連絡手段はブロックしてしまった。

これで彼と会うことはないだろう、そう思った。


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