第十四話 叛逆軍



 生温なまぬるい風が、サキヤノの背中を押した。サキヤノは振り返り、誰もいないことを確認する。


「サキヤノ、どうした」


「……いえ、なんでも」


 響く足音が一つ消えて不審に思ったのだろう、ケイシーが怪訝そうに首を傾げた。安堵の息を吐いたサキヤノがすぐに駆け寄ると、彼は歩幅を広くして歩き始めた。


 近くに人の気配はない。

 まるで別世界に迷い込んだように、聖都の西側は廃れていた。建物が古いわけでも、気温に変化があるわけでもない。ただ単純に、人が住んでいなかった。

 何故か?

 サキヤノは今日の作戦に備えて聞いてみたが、モニカ達には分からないようだった。噂では流行り病にかかり、隔離された人々の無念で生まれた幽霊が出るとかなんとか。またある噂では、聖都の土地の三割を買い取った貴族がそのまま放置してるとかなんとか。

 悪寒を覚えて、サキヤノはケイシーの背にぴったりとくっついた。幽霊を信じるわけではないが、こんなにも静かだと出てもおかしくはないだろう。


 ——その前に。

 サキヤノはもう一度後ろを振り返った。

 ケイシーの後に続くのは良いが、自分の行くべき場所から段々遠ざかっているのが気になった。声を掛けるタイミングが見つからず、ここまでついて来たもの、さすがにまずいとサキヤノは焦る。


「……あの」


「なんだ?」


 鬱陶しそうに、ケイシーはまた足を止めた。


「…………」


 良い言葉が思いつかない。


「……俺、実は」


「……」


 ケイシーが目を細める。

 どうしよう、何か、何か言わないと。


「良い、場所知ってるんです。神託者の、その、女性に教えてもらった、場所が。だから……そこでお話しすることって、出来ないかなぁって」


 ちら、とケイシーの様子を窺った。

 我ながら下手な誘導の仕方である、とサキヤノは唸る。こんなのすぐにバレるじゃないか、何やってんだ馬鹿清斗——馬鹿サキヤノ。

 自分の馬鹿さに頭を抱えていると、ケイシーは「そうか」と表情を変えずに頷いた。


「神託者に、か。それは余程良い場所なのだろうな……分かった、すぐ向かおう」


 ケイシーは腰からトランシーバーのような機械を外し、ボタンを軽快に打った。カチカチ、と乾いた音が鳴り終わると、


「行こうか」


 とケイシーは顎をしゃくった。

 良いの?とサキヤノは目を丸める。


「?行かないのか?」


「やっ、行きます行きます!」


 あっさり納得したケイシーに冷や汗をかいたが、サキヤノは自分の役目が果たせることにホッとしていた。


「こっちです」


 今度はサキヤノがケイシーを案内する番になったがサキヤノとケイシーでは歩幅が全然違って、何度か追い抜かれそうになっては謝り、追い抜かれそうになっては謝りを繰り返してしまう。


「あっ、また……!すみませんっ」


「……さっさと歩け」


 挙げ句の果てには、呆れられて相手にされなくなった。しかし、なんとかサキヤノは旧アジトの砦へケイシーを案内することが出来た。


「ここか?」


「まぁ、ここ、です」


 役割を全うしたサキヤノは、はやる気持ちを抑えて砦の扉を開ける。

 太陽の光でいくつかのシルエットが浮かび上がった。サキヤノは教えてもらった通りに明かりのスイッチを入れた。


 パチン。


 視界が瞬いてから、陽光とは別にカラフルな光が部屋中に満ちた。


「——ほぉ?」


 ケイシーは首を傾げながら、感嘆の声を洩らす。


 その部屋にはいくつかの家具が残されていた。机やソファー、食器の入った棚には人が住んでいた跡があるが、生活感はまるで感じられない。

 だから、ゲルトルードの案で部屋の飾り付けをした。イルミネーションみたく、点灯する電球やらケーブルやらを黙々と取り付ける作業は中々のカオスだった。『考えるな、感じろ』の精神で付けたのだが、意外と悪くはない。まるで埃を被った家具が、サキヤノ達を歓迎しているようだったからだ。


 ——と、前向きな思考はここで停止しよう。


「……何故、飾り付けを……?」


 明らかにケイシーは動揺していた。

 それはそうだろう。真昼間から明かりをつけたかと思えば、特に意味のないイルミネーションが輝くのだから。

 正直、先程のケイシーだって感嘆ではなく驚愕と言った感じであった。サキヤノは前向きに捉えたが、どうしても不自然さが目立ってしまう。


 ——すみません、勝手に感動させました……!


 ぐぅ、と喉の奥が鳴った。


「……冗談です。すみません、座っていただければ」


 改めて電気のスイッチを押し、明かりを消した。


「いや、サキヤノ……別に嫌いじゃない」


 ふっ、とケイシーは口角を上げ、ソファーに腰掛けた。

 「何故自分が歓迎している風なのだろう」、「思っていたのと違う」と違和感を持つが、とりあえずその感情は無視した。

 本題に入るべく、サキヤノはケイシーの向かい側に座る。


「ケイシーさん。その、叛逆軍の皆って言うのは?」


「あぁ、もう少しでここに来るだろう。それよりも、お前に言いたいことがあるんだ」


 ケイシーは扉を一瞥してから、サキヤノの方を見た。


「首、大丈夫か?」


「首?」


 何か付いているだろうか。サキヤノは自分の首を触るが、特に何も変化はなかった。痛いとか、感覚も特に変わりない。


「別に大丈夫ですよ?」


「……そうか。いきなり聖都の人間が来たから驚いて……異界人の首を絞めたなんて自分でも馬鹿げていたと思う。力の加減も考えずに、お前を苦しませてしまった。特に何もなっていないなら良かったが、本当に申し訳ない。驚いただろう?すまなかった」


 珍しく長々と話したケイシーに「それか」とサキヤノは頷いた。

 苦しかったし、もう二度と味わいたくないが。


「別に良いですよ」


 謝罪されたなら、そうとしか言えないだろう。

 過ぎたことを責めるなんて、自分には出来ない。


 それに、やっぱりサキヤノはケイシーを悪人だと思えなかった。こうやって謝罪をしてくれたり、自分やゲルトルードに城郭都市のことを教えてくれたり、良い人の雰囲気が滲み出ている。

 話に聞いた叛逆軍と呼ばれる集団とは、全然違う印象を受けるケイシー。人の気持ちが分かる、共鳴師のゲルトルードは彼をどう思ったのだろう。もっと話しておけば良かったな、と後悔した。


 お互い喋らないでいると、ケイシーがまたトランシーバーもどきを取り出した。


「……サキヤノ。迎えに行くって、言ったよな」


 ギリギリ聞こえる声でケイシーが呟く。


「確か……はい」


「ここからが本題だ」


 瞬間、扉が乱暴に開かれた。

 

 びくっ、と身体が揺れる。サキヤノは扉を壊す勢いで開けた人物を恐る恐る見上げた。


「ッんだよ、汚い部屋だなぁオイ」


 悪態を吐いた男を先頭に、黒コートを着衣した人々が次々と入室してゆく。あっという間にソファーの周りに円が作られ、サキヤノは多くの視線に囲まれた。

 扉の外にはまだ黒い服が見える。あまりの大人数に、サキヤノは二の句が継げなかった。


「驚かせてすまない」


 ケイシーは軽く頭を下げて立ち上がる。サキヤノがどこへ行くのかと目で追うと、彼は机の横で平行に直立した。


「ボス、お疲れ様です」


 ケイシーが誰にともなく言うと「うん」と、唯一黒コートを着ていない男性が、ケイシーの座っていたソファーへ腰を下ろす。

 

 ——「汚い部屋」と強い口調で入ってきた人が、ボス?


 サキヤノは目を疑いながら、そして周りの視線を感じながら男性を見据えた。

 一瞬仲間だと勘違いしそうな、白を含む銀髪。そして髪と対照的な漆黒の瞳に、凛々しい眉、高い鼻筋と——同性のサキヤノにでも分かる、整った顔の男性だ。


「初めまして、君が異界人ですね」


 男性の暴言が頭をよぎり、肩に力を入れていたサキヤノは「へっ?」と声を裏返した。

 思いがけない丁寧な口調に、反応が遅れた。


「……すみません!そうです、俺が異界人……です」


 自分で異界人と呼ぶのは、少し抵抗があるようだった。サキヤノは言葉に詰まりながら、男性に会釈をした。

 「うん、綺麗な白髪だ。間違いないね」男性も頭を下げる。「僕は叛逆軍のウォンって言います、恥ずかしながらリーダーを務めています」


「お、俺はサキヤノって名前、頂いてます。初めまして」


 ウォンの柔らかい物腰は、サキヤノを安心させた。

 だから何故暴言を吐いたのか分からない。もしかしたら先程の彼が本当の姿ではないか、とサキヤノは疑ってかかる。


「ケイシーから聞いてるよ。よろしく」


「……よろしくお願いします」


「緊張してる?」


「へっ!?……ま、まぁ」


 ウォンはにっこりと微笑んだ。


 面接みたいな気味の悪さがある。

 案の定サキヤノは特に話せず、しばらくはウォンが一人で話す空気になったが、それもすぐに終わりを迎えた。


 「で、こんな大人数で君に会いにきた理由なんだけど」早速ウォンは話を切り替える。「君には、叛逆軍に入ってもらいたくてね」


「…………えっと」


 予想は出来ていたが、なんで自分が——と素朴な疑問。


 異世界に来てから身に覚えのある限りで、三回の勧誘をされた。自分自身に価値があるわけではないため、異界人に価値があるのだろう。だが、差別対象を求めるのは、あまりないことではないか?あっても、売り物や奴隷にされるくらいしか思い浮かばない。


 ケイシーは悪い人じゃない。

 叛逆軍も、実際の素行を見ていないから悪いとは言い切れない。だからと言って、ディックの説明を信じないのは論外だ。

 悩みに悩んで、迷いに迷って、サキヤノは返事を待つウォンと目を合わせた。


「どうして、俺なんですか」


 とりあえず、教えてくれそうな人に聞くべきだろう。

 ウォンは小首を傾げた後「うーん」と唸った。


「どうしてって、僕達は異界人を保護してるだけだからなぁ。別に特別な意味はないんだけど……まだ自覚ないんだね、君」


 口元に手を当て、ウォンは溜め息を吐く。

 「理由を求め過ぎるのは良くないなぁ」と呟いてから、彼は身を乗り出した。


「叛逆軍の『叛逆』は、世界に背くという意味で名付けたんだよ。世界に不満のある異界人を募って、革命を起こしたいから、階級の低い君達がちょうど良いってわけ」


 ……なるほど。

 いわゆる、象徴とするつもりなのか。


 ——自分の人生、特別なことは何もなかった。

 特定の誰かに必要とされることも、何かを進んでやったこともない。勧められたことに、ただひたすら必死になっていただけだった。カスカータの言う通り、自分は臆病で弱虫なちっぽけな存在だ。

 それが、この世界に来てからはどうだろう。

 サキヤノは思いせた。自分と一緒に行動してくれる、唯一無二の相棒。自分を何度も助けてくれる二人。一つの都市の代表として、特別な役割を任してくれた王様。


 自分を振り返って、サキヤノは居場所があることに気付いた。

 なら、申し訳ないが、叛逆軍には入れない。


「お言葉はとても嬉しいです。本当に、本当にありがとうございます。こんな俺でも役に立てるなんて、本当嬉しいことこの上ありません。だけど、俺は今やるべきことがありまし……」


 最後まで言葉を紡げなかったのは、ウォンの表情に気圧されたからだ。

 ウォンの顔から、笑顔は消えていた。眉根を寄せ、歯軋りをして不快感を露わにしている。心なしか、周りの視線も鋭くなっていた。


「おいおいおい……贅沢だなぁ」


 低い声で、ウォンは髪の毛を掻き毟った。


「異界人のくせに……なんで、言うこと聞けないんだよ。そんなに、そんなに自分達が偉いって言うのかよ」


 嫌な予感がする。ここから早く立ち去らないと、まずい気が——本能が、サキヤノを突き動かした。

 


「すみません、本当すみません」


「待てよ」


 サキヤノは立ち上がろうとして、ウォンに肩を押さえつけられた。ソファーに戻され身動き出来ないサキヤノを、光のないウォンの瞳が見下ろしていた。

 ちょっと待て。

 なんだ、この人。

 感情が、全く読めない。


 すーっと、血の気が引くのが分かった。


「わざわざ低い姿勢で頼んでるってのに!僕らが保護してやるっつってんのに!なんで!?なんで断るかなぁ!!」


 豹変したウォンは、サキヤノの肩に爪を立てる。

 瞬きと呼吸を忘れ、サキヤノはただ逸らされないウォンの目を見つめていた。全身が固まって、思考も停止する。


「俺は悪くないッッ!!!!!この世界がおかしいッ!!つまらない!!腹立たしい!!!」


 支離滅裂だ。

 まるで……狂人だ。

 落ち着いていた彼は、そこにはいない。今自分を掴んで離さないのは、ディックから聞いた通りの叛逆軍のリーダーだった。


「は————ぁ。契約不成立」


 サキヤノの肩から手を離し、リズミカルなステップでケイシーに近付くウォン。


「サキヤノは必要な人材です!」


 ウォンが何か言う前に、ケイシーは表情を変えずに叫んだ。


「今回は、俺に任せるとおっしゃっていたじゃないですか。この異界人の処遇は、俺に任せてください」


「……あのね、僕だって君に任せたいけど、こんな失礼な奴なんだよ?なにが俺に任せろ、だ。図々しい」


 ウォンの言っていることは、滅茶苦茶だ。

 サキヤノにさえ、おかしいことはよく分かる。


 ウォンはケイシーの肩に腕を置き「あのさぁ」と続けた。


「僕、お前に話したよね。異界人が憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて仕方ない、って。嫌いで堪らない、って。邪魔する奴はみんな敵だぞー?お前、昔から俺のやり方に口出してたよな、確か。よーし、そうだ!これからはお前も敵だ!」


「ボス、違います。落ち着いてください。俺は確かに色々否定してきましたが——」


「ほぉら!駄目じゃん!!」


 一瞬で狂気に染まったこの空間から、サキヤノは早く逃げ出したかった。

 逃げるタイミングは、仲間割れしている今の内だろうか。

 ——しかし、周りにはウォンの仲間がたくさんいる。狂うウォンを見ても、驚き一つせず、ケイシーとの言い合いも止めない傍観者のような人間が、部屋を覆い尽くしている。


 駄目だ、逃げられない。

 逃亡は絶望的だった。


「だーかーらぁ!!!!!」


 ウォンの大声に、サキヤノは身体を揺らした。

 サキヤノは情緒不安定なこの男の側から、一刻も早く離れたかった。いつ自分に矛先が向くか分からない恐怖が、じわじわと襲い掛かってくる。


 ——逃げたい。

 ——離れたい。


 不安がサキヤノの呼吸を乱す。

 モニカ達が来てくれるのを心から待ったが、彼女達が姿を見せる気配はない。

 見捨てられた?と一瞬考えたが、サキヤノはすぐに首を振った。そんなことない、助けてくれた彼女達が、そんなことするはずない。

 遅れてるだけ、遅れてるだけ——と自分に言い聞かせる。


「ねぇ、サキヤノぉ」


「——ッ!!」


 ウォンがゆっくりサキヤノへ振り返った。


「お前、仲間がいるのか?」


 サキヤノは息を呑んだ。


「だから僕達と一緒に来れないって抜かすのか?」


 耳元で聞こえる心臓の音がうるさかった。


「それともー、純粋に僕達の仲間にはなりたくないってか?」


 サキヤノは黙秘を貫く。

 モニカ達はきっと来てくれると信じているからだ。


「ッッあ——————もうッ!!」


「うわっ!」


 ウォンの仕草も声も、恐ろしいものだった。

 周りを気にせず、サキヤノは悲鳴を上げる。


「憎い憎い憎い憎い!!!うざったい!!!」


 立て、俺。

 サキヤノは今まで以上に力を振り絞った。

 ——逃げろ。


 ソファーから勢いよく立ち上がって、サキヤノは扉へ直行した。他の叛逆軍は手でけると身体を退かしてくれたから、すぐ扉には辿り着けた。


 扉は開いている。

 あとは外に出るだけ。


「……ぐっ」


 誰かのくぐもった声が聞こえた。

 ヤバい、早く、逃げないと。








 ————気持ちに反して、足は動かなかった。

 サキヤノの膝から力が抜けた。

 誰かの血が床を濡らしている。


「逃すわけないよね」


 ウォンの声がやけに大きく聞こえた。


「ん……ぐふ」


 血は、俺の。


 背中と脇腹から、何かが伸びていた。

 それは槍みたいなもの。

 なんだ、と混乱するサキヤノは地面に突っ伏していた。

 逃げないといけないのに、どうしても……身体が動かない。


「ボス!!!」


「うるさいッ!!!!」


 叫んだウォンはブーツの踵を鳴らして、サキヤノの顔を覗き込んだ。


「大丈夫大丈夫、死なない死なない」


 駄目だ。

 逃げなきゃ。

 だけど、身体中が熱くて。

 サキヤノは涙なのか血なのか判別できない液体に手を付いた。が、滑って顔面を打ち付ける。


「……ふー……ふー」


 息を吐く。それから吸おうとして、ハッとする。

 ——吸うのは、どうやって?

 

 とにかくサキヤノの脳は「逃げろ」と働きかけていた。

 ウォンの顔が、斜め上にある。だから正面を向いて、外へ外へと身体を引きずって外に出た。半神だけ外に出したが、そこから先が進まない。


「こんなに大人数で来たんだ。絶対、君は逃がさないよ」


 大勢の人間が、無駄に動くサキヤノを見下ろしている。正気を感じないたくさんの視線が、真上から降り注がれていた。

 誰もウォンを止める者はいない。


 サキヤノは部屋に連れ戻され、外への扉は無情にも閉ざされた。


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