さよなら
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ひぐらしの鳴く声さえも
聞こえなくなった恋の季節
どうして君は今僕に
別れ話を切り出しているのか
友だちに戻ろうだなんて
うなずいてきた君の言葉に
初めて涙がこぼれたよ
卒業式が終わった後
進路の決まった春休み
どうせ別れてしまうのならば
君に出会える最後の日に
君とさよならしたかった
さよならなんてしたくなかった
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先生一人の声だけが
とどろく夏の重たい教室
どうして僕は今君を
嫌いにならなければいけない
あれからも君は教室にいて
すれちがえば目をそらし
ひとつも会話をしなくなった
卒業式が終わった後
進路の決まった春休み
どうせ別れてしまうのならば
君との思い出が綺麗なまま
君とさよならしたかった
さよならなんてしたくなかった
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