降ってくる惑星

バブみ道日丿宮組

お題:急な惑星 制限時間:15分

降ってくる惑星

 惑星が落ちてくる。

 そんなニュースが流れたのは、大学の学食にあるテレビ。

 皆談笑はやめて、耳を澄ます。

『NOSA』によれば、これは宇宙の摂理に反して、まるで意識があるように地球へと向かってるという。到着時刻は来週の23時頃だという。

 ちなみ原因は未だ不明で、対策も未定。調査は難航してるとのことだ。

 ニュースが終わると、学食内より一層消魂しくなった。

 地球滅亡がきたとか、告白しとくかな、いや銀行強盗もいいんじゃないか。

 いろんな声がした。

 僕として滅びは望みたくない。

 高いお金を両親が出してくれて、やっと2年かかって入れた学校なんだ。

「ノストラダムスの大予言のやつかな?」

「恐怖の大王?」

 昼食を取り始めた私は友だちと何があったのかと話題作り。

 これで答えが得られることはないけれど、なにかしなくちゃなって心境は強くなった。

「今月さ、新しいゲームでるんだよね。楽しみだったんだけどな」

 軽くスルーして

「映画でよくあってさ、惑星破壊して、地球にぶつからないとかしてさ」

「あれは映画だからできるんだよ。現実はもっと爆薬やら……ってか惑星クラスを爆破できるようって、へたをすれば地球も滅びるんだよ」

「そうなるね」

 ずるずるとラーメンを吸う。

「たったら核を打ち込むしかないんじゃない」

 核による攻撃は日本の悲劇があらわれてる。宇宙であれをしてしまったら、どんな宇宙に変わってしまうのだろうか。砕ききれなかった岩が核で加速してくるかもしれないし、なにもないかもしれない。

 ただわかるのはたくさんの核を発射するたびにその国の攻撃機能は薄れてく。これを好機として、他の国が攻撃し始める可能性もある。

「戦争か。抑止力がなくなったらもう壁にすらない」

「保有国が多い国が世界を手にする」

 そうならないためにも、

「核を使わずとして、惑星というか彗星を破壊できるといいんだけど」

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降ってくる惑星 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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