ドラゴンの鱗 -ドラゴン種族と世界を変える-

@SHAMAN13

第1話 お前は誰だ

「何なんだこの状況は…」

森で鍛錬をしていた僕は、女性の悲鳴が聞こえてきたので、助けに向かったが、どうしてこんな事になっているのか理解が出来なかった。


僕は、7つの大陸の中でもひときわ賑わいが絶えないホーチュンという町に住んでいる。町にはカジノやオークション会場があり、お金や見たことない骨董品がたくさん集まってくるので、貴族や大富豪たちがこぞってこの町にやってくる。


町長のボーンズは、町民の為に、お金と品物の流通をよくするため、カジノやオークションが出来る環境を作った。そのおかげで、ホーチュンは大陸一お金がある町になり、ボーンズは町民たちから慕われ人気を博していった。


そんなボーンズは、僕の父でもありとても尊敬できる人だった。

それなのに…


「何で親父が、森で女性を襲ってるんだよっ!!!」


森の中で僕が見た光景が、女の大事な部分に下半身を擦りつけてる親父の姿だった。


親父は満面の笑みでその女に罵倒し、その女も薄っすらと笑みを浮かべていた。

「お前、気持ちがってんじゃねーよ。誰が気持ちがれって命令したよ。」


普段の親父の姿はもうそこには無かった。


「は、はいーっ」

女がよがりながら涎を垂らし失神寸前のように見える。親父は、下半身を前後に動かし、女の喘ぎ声を出させていた。


「あっ、あん。あん。もう勘弁してください。」

女の自制が親父を下半身を制し何とか反抗したが、もう女の気力は無くなっていた。


そこに、小さな子供が現れ、親父に立ち向かっていった。

「お母さんを返せ!」


子供は親父に石を投げつけて大声で叫んだ。

よくよく見てみると、子供の額から小さな角が生えている。ドラゴンの種族だ。


親父は、ドラゴンの種族を犯している…

そう思った瞬間、嫌悪さがにじみ出てきた。


「あいつは、クズだ…」


僕は幼い頃からドラゴンスレイヤーに憧れていた。

13歳の頃に両親を説得して武術を学びに旅にでて5年の月日がたっていた。


ホーチュンに戻ってきて両親に5年ぶりに会った時の安堵感。

愛想が良い親父に優しい母親。相変わらずだった。


「親父はどうしてこんな事を…」


ふと疑問に思った。あんなに仲が良かったのに。

母親にも会った時、違和感は感じなかった。


一瞬で家族の記憶を遡り、自分の親が良かった頃を思い出す。

何かおかしい。いやおかしいと思わないといけない。


「そ、そろそろ出すぞ良いな。お前の中に出してやる。」

「!!」


「や、やめてください!!」

「フフフ、出すぞっ!」


女は、悔しさと恥じらいで死にたい気持ちあったが、少しだけ微笑み感じていた…

そして、最悪なことに親父の性行為をまじかで見ている僕自身が興奮している事に。


性行為を済ませた親父は、抵抗していた少女に近寄り少女の耳元でささやいた

「お前の母親は最高の女だったぞ。」


親父は、その足で町に帰っていった。


疲れ果てた女性は、裸のまま気を失っていた。

女性のもとに少女が駆け寄り、そして泣き崩れた。


この光景は一生忘れないだろう。そう思い、無意識のなか、少女の所に歩んでいった。


泣き崩れていた少女は、人の気配を感じ、震えるように後ろを振り返った。


「お前は誰だ!!」


震えるようなかすれた声で、少女は言った。


「僕は、アディス」
























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