本厚木駅

数人乗らない静寂な車内の中に独特のアナウンスが響く。

———「まもなく 終点 本厚木です」


銀色に水色の帯を纏った物体は駅を壊すようにホームに辿り着く。景色が開けば1人、また1人と去っていく。


隣にはクリーム色の車両が佇み、更に奥に行く人を次から次へと飲み込んで行った。


改札をくぐり抜け、全貌が露わになる。そこはまるで東京を模型として表したような物が目の中に広がっていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る