第5話 そんな家に行ってみたい

 お母さんはここに嫁いでから、虫やネズミとかに強くなったらしいわ。

 

 ほんとかしら?

 

 ちょっと怪しいけど、ネズミに強くなったのは歴代ポン・すけのおかげって、言ってたから、わたしの頑張りがいもあるというものね。


 お姉ちゃんは最初からネズミも虫も平気だったわ。

 なんでも、とても楽しいお家に住んでいたんですって。



「ある日、自分の部屋の戸を閉めたら、上からヘビが落ちて来たの。最初はびっくりして、悲鳴をあげたけど、二回目にはびっくりしただけで、もう悲鳴はあげなかったよ。」


「納屋を改造した屋根裏部屋みたいな部屋だったし、建て付けの悪い古い家だったからね。」


「後で聞いたらネズミを食べに来てるんだろうって話だった。まぁ、あんな所に住んでたら、夜でも虫の足音とかには敏感になって、虫の足音でとび起きれるようになるんだよ。ムカデとか噛まれると痛いしね。ムカデの足音で起きれるよ。」




 ね! なんて楽しそうなお家!!

わたしもお邪魔してみたいわ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る