連載開始まで後2日/西園寺瑠壱・佐藤智花
※本稿は『瑠壱は智を呼ぶ』が連載開始するまで毎日更新されるカウントダウンSSです。
※メタ空間となっております。作中の出来事とは一切関係がございませんのであらかじめご了承ください。
瑠壱「ちょっとタンマ」
智花「何?どうしたの?」
瑠壱(お前そんなキャラじゃないだろう。カウントダウンはキャラクター紹介の場でもあるんだから、もうちょっと素を出してくれ)
智花(嫌よそんなの。人気下がっちゃうじゃない)
瑠壱(どのみち時間の問題だろ……作品が進んでけば本性なんて隠せないんだから)
智花(うっさいわねぇ……本性だったらアンタも大概でしょ。何かっこつけてんのよクソヘタレが)
瑠壱(なっ……!ヘタレはないだろう、ヘタレは。むしろヘタレと言えばお前の方がヘタレだろうに)
智花(なんですって?言ってくれるじゃないこのクソ童貞のヘタレ陰キャが)
瑠壱(それ、半分くらいは自分に跳ね返ってるからな)
智花(はぁ?んなわけないでしょ、馬鹿じゃないの。長年の日陰暮らしで頭まで腐ったわけ?)
瑠壱(口が悪い、口が。ヒロインの使う言葉じゃないだろう)
智花(そもそもそのヒロインってのが納得いかないのよ。なにそれ。ヒロインってことは恋愛に発展するかもしれないってことでしょ。ごめんよ、ごめん)
瑠壱(ほう……ならお前が今でも漫画を描いているのは別に何の意味のないってことだな?)
智花(そうよ)
瑠壱(昔俺と約束した「一緒に漫画を描こう」っていう約束は全く関係ないんだな?約束が無かったことになっちゃいけないと思って、とっさには難しい絵の方を磨いたのもなんの関係も……あ)
智花(な、なに。どうしたの?)
瑠壱(えー……大変なお知らせがあります)
智花(何)
瑠壱(今までの会話、全部筒抜け)
智花「ギャーーーーーーーーーー!!!!」
瑠壱「その悲鳴もヒロインとして……まあいいか」
智花「ぶつぶつぶつぶつ……(信じられないなんでこんなことにこのままじゃ人気なんてがた落ち……そうだ難だったらこの男ごと葬って)」
瑠壱「えー……一人使い物にならなくなってしまったけど、『瑠壱は智を呼ぶ』の連載開始は2日後。ちなみに、明日の担当も一人は俺だから、まあ、そんな感じでよろしく」
智花「あああああぁぁぁぁぁぁぁあああ……」
瑠壱「……それじゃ、また明日」
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