第3話

「お兄ちゃん♡ 一緒に寝よー?」


 あずさは寝る必要ないだろ? 俺もだけど。


 俺はあずさに血を吸われることで不死の眷属になったらしい。まあ死なない以外の不便はないから問題ない。


「でーもーねーたーいーのー。お願い♡ お兄ちゃん♡」


 仕方ないなー


 妹のおねだりには逆らえない。仕方なく一緒にベッドに入る。


「えへへ♡ 今の私はクソ雑魚だからお兄ちゃんに何されても逆らえないよ♡」


 妹になにもするわけないだろ。


 コツンとあずさの頭を小突いた。現世に居たときもたまに一緒に寝てやったなと思い出す。

 あの頃とはあずさの見た目が違う。ふわふわの美しい銀髪に輝く紅い瞳。こうして一緒にベッドに入っているとドキドキしてくる。


「うふふ♡ お兄ちゃんいい匂い♡」


 あんまり顔をこすりつけるなよ。


 あずさが俺の胸に頬ずりすると髪からいい匂いがした。たぶん睡眠が必要な体でも寝れなかっただろう。

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