第2話 祖母の話
自分のクラスの試合が終わり、フェンスの外で他のクラスの試合を見ていた時、肩にポトリと何かが落ちてきて、そちらを見ると、真っ白な毛虫が肩に落ちていました。
私、毛虫、大嫌いなんです。
でも、その毛虫、今までに見たこともない真っ白で、大きくて、キラキラ輝いていて、大嫌いなはずなのに、少しも嫌な気持ちにはならず、しばらく見てたのですが、友達に毛虫が肩に落ちてると言われ、慌てて、肩を揺すって落としました。
何となく、不思議な気持ちのまま、クラスマッチも終わり、家に帰ることになったのです。
学校が遠い為、バス通学してたのですが、バス停を降りると、その日、珍しく兄が車で迎えにきていて、どうしたのか?と聞くと、祖母が亡くなったと聞きました。
兄が泣きながら、普段、学校を休むとか言わないお前が休むと言ったから、休ませれば良かったと言いました。
通夜、葬式と終わり、落ち着いた頃。
父親に祖母は、何時頃に亡くなったかと聞くと、丁度、あの毛虫を見た時間だと知りました。
それで、父に、あの日のことを全て話すと「それが本当の虫の知らせたい。」と茶化され、なんやねんと思ったという、くだらないオチです。
胸騒ぎとか虫の知らせって、本当にあるのだなと、思いました。
何だか小学生の作文みたいになりましたが、私の体験した不思議な話です。
きっと、祖母がお別れにきたのかなと思っています。
ー第2話 祖母の話【完】ー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます