翼が欲しい。

翼があればどこへでも行けるのに。

そう言っていた君は、ある日突然翼を手に入れた。

そしてあっという間に飛んで行ってしまった。

残された僕達は、ただただ悲しくなった。


ねぇ君は、僕や君の大切な人がこんなに悲しむのを分かった上で、飛んで行ってしまったのかい。

ねぇ君は、こんな未来が来るのを本当に分かっていたのかい。


飛んで行った君に聞こえるはずもないのに、僕はそんなことを思わずにはいられなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る