第33話 光の精霊
「カルデ、これからどうする?」とレイは聞いた。
「よかったら、僕の家に来てよ。キィダも呼んでさ!」とカルデは元気に言った。
「いいけど、キィダ呼べんの?」
「呼べるよ。あ~レイさんには結局話さないといけないのか」とカルデは笑顔で言った。
「何を?」
「僕が精霊だってことだよ」カルデはにこやかに言った。
「・・・・・・え?」レイは固まった。すると
「ポワポワ」とカルデの足元から金色の綿のようなものが現れ、カルデの周りを下から上へと飛び回った。カルデの身長は高くなっていき、レイを超し青年のようになった。髪は淡い水色がかっていて目は透き通るような青、真っ白なマントをはおっていた。子供の姿だったかわいらしさが嘘のように今は紳士のようなオーラを帯びていた。
「僕は光の精霊、カルデ・ダイラ・サン。実を言うと、416歳なんですよ」とカルデは笑顔で言った。
「よんひゃく?・・・」レイは驚きを隠せないまま呟いた。
「レイさん、キィダが光の魔法を使ってるのは知ってますよね?」
「え、そうなの?」
「そうなんですよ。それが何でかって言ったら、僕がまだ392歳ぐらいのときに僕の父に魔法を教わっていたからなんですよ。僕も一緒に教わりました」カルデは過去の思い出を想像した。
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