シュークルス・フィリィ・ワールド

rex

序章 異世界でたくさんのお姉さんたちと・・・

「そんなに小さくなってどうしたの?❤ 

気兼ねなんてすることないわ❤ もっと堂々としてればいいじゃない❤」


「壁の方ばかり向いてないで、こっちを見てよぉ?❤

別に気にすることなんてないじゃないの❤」


「ふふ・・・❤ よろしければこちらへいらしてください❤

体のすみずみまで洗ってさしあげますよ?❤」


「あ、あの・・・、僕・・・」



 狭い空間の中で背の高い女性たちが、

小さな男の子を取り囲むように並んでいます


 女の人はみんな楽しそうな笑顔を浮かべておりますが、

男の子は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯いていました、

でもそれは無理からぬことでしょう


 なぜかと言うと・・・、ここがお風呂の中で、

みんなタオル以外は何も身に着けていないからです



「ねえ、なんだかこのお風呂、ちょっとぬるくない?❤

もっとくっついて温まろうよ?❤」


「いいわねぇ❤ 肌と肌を合わせて、足を絡ませて・・・、

みんなでぴったりと身体を寄せ合いましょうか❤」


「まあ、それは良い考えです❤ ところでご主人様?❤

先ほどからお顔が赤いみたいですが具合が悪いのでしょうか?❤」


「だから・・・、その・・・、みなさんが・・・」



 女性たちは楽しそうに笑いながら

男の子をからかって反応を楽しむように

ちょっといけない言葉をかけ続けました


 そして・・・、困ったことにこの行為は

少しずつ悪化してしまいます



「ほら、こっちおいで❤ 寒くならないように

抱きしめてあげるね・・・❤ えいっ❤」


「えっ・・・、むぐっ!」


「あら大変❤ それじゃあお姉さんもくっついてあげましょう❤

ほら、こっちを向いてごらんなさい❤」


「あの・・・、うぷっ!」


「これはいけません❤ ご主人様の体調管理は私の役目でもあります❤

さあどうぞ❤ 私の身体もお使いください❤」


「待っ・・・、わぷっ!」



 あろうことか、女性たちは男の子の顔を

自分の胸に抱き寄せてしまいました


 おまけにみんながみんなとても大きなおっぱいを持っており、

一つ一つが男の子の頭より大きいくらいかもしれません


 そして、女性に対する免疫などなさそうな彼が

そのような状況に置かれ、平常心でいられるはずはありませんでした



「も・・・、もう、だめ・・・、ブハッ!」


「きゃっ❤ ねえ大丈夫?❤ 思いっきり鼻血出ちゃってるじゃない❤」


「のぼせちゃったのかしらぁ?❤ ふふ、かわいい❤」


「これはいけませんね❤ すぐに介抱してさしあげなければ❤」



 お姉さんたちの胸は刺激が強すぎたらしく、

とうとう男の子は盛大に鼻血を吹き出してしまいました


彼がどうしてこんな状況へ置かれているのか、

時はかなり遡ります・・・



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る