第9話 【恐竜】
捕まえる気まんまんのフジャーと、恐竜にしか見えない
友達がいなかったから、私は本を沢山沢山読んだ。
気に入った本は、何度も何度も繰り返し読んだのだけど、その読んだ本の一つが、古代生物の図鑑だったので、生きた恐竜に出会えた様で、凄く嬉しい。
おとなしい草食の
と、思ってると、もう一匹
こちらは…ラプトル!?ヴェロキラプトル!?
ヴェロキラプトルそっくりの
えっ!?やばいんじゃない!?
こちらはどう見ても肉食だよね。
最初の
こちらも4〜5メートルくらいの体長で、襲ってきたら殺されてしまう
でも、ヴェロキラプトルそっくりの
あ、やばい。
最初の
何とか助けたい!
と、ヴェロキラプトルそっくりの
2匹の
怨霊の時の力だ。
カモノハシ竜に似た
「こっちに来て!」
カモノハシ竜に似た
フジャーに「押さえてるからみんなで倒して!」とヴェロキラプトルそっくりの
フジャーに促され、
みんなの狙うのは一点、喉の動脈の辺りだ。
鮮血を吹き出しながら、暴れる事も抵抗する事も出来ず、徐々に弱っていく。
ヴェロキラプトルそっくりの
みんなは、そのまま
フジャーが
[その
と、問い掛けてくる。
カモノハシ竜に似た
「この
と、応える。
[わかった その
私に任せてくれた。
近くで
本当に大きい。
白っぽい羽が大きく体の大部分を
でも、私が助けた事は、何となく伝わった様で、逃げそうになかったので、
うん。逃げないね。
「あなたの名前はザウルスね。」
名前を呼び掛けたら嬉しそうな反応が返ってきた。
「ブォ〜」
「これからヨロシクね」
知能の違いなのか、
「あなたに乗ってみても良い?」
「ブォ〜〜 ブォ〜」
「ありがとう」
嫌がられなかったのは解った。
「よいしょ」
ザウルスの背中は、羽毛で包まれていて、フカフカの絨毯の上みたいだった。
でも、デコボコしているので、出っ張りが当たると痛い。
そのデコボコの中で、座りやすそうな部分を探して、座ってみる。
「おー!凄い!乗れた!」
羽毛も有るので、こうなると巨大な鳥にしか見えない。
その頭部は、恐ろしい牙を沢山付けた肉食恐竜だけどね。
頭部は、吊られて固定された後に、ゴリゴリと切り落とされた。
頭部が無くなると、完全に巨大な鳥だね。
1時間後、血抜きも済んで、解体を始めるみたいだ。
沸かした大量の熱湯を全体に掛けてから、羽毛を抜き始めた。
ブチブチと羽毛を抜いては、それを袋に詰めている。
羽毛は羽毛で、後で何かに再利用するのだろう。
私を乗せてくれているザウルスちゃんは、暢気に草を
このこも止めなかったら食べられてたのにね。
思わず笑ってしまった。
でも、このこを手に入れられたお陰で、これからの移動が楽になりそうだ。
フジャー達と較べたら、私は非力で移動の時に足手まといになってた自覚があるから。
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