マンションで一人暮らしをしながらテレワーク生活を満喫するアラサー独身男の目島誠司の悩み、それは隣人が騒がしいこと。
その隣人である人栄シノは漫画家兼イラストレーターで、二十歳のうら若き乙女でありながら生活能力が低く、社会性が欠如した変わり者だった。
十歳近く年の離れた誠司とシノだが、自宅で仕事をする距離感の近さから二人の交流が始まる。
父性のあるイケおじ好きなシノは誠司に無防備に懐いてきて、人畜無害を絵に描いたような三十路男の誠司とてシノを意識せずにはいられない。
食事会をしたり、お互いの部屋にお邪魔したり、いつの間にか二人きりで映画館にでかけたりと、お互い大人なのにやけに初々しい二人の交際が甘酸っぱくてときめきます。
何時になったら自分の気持ちを伝えるのか、どちらが先に想いを伝えるのか、じれったくて悶絶必至の新しい生活様式から始まるラブストーリーです。
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲 優詩)