MMOを元に作られた異世界に転生した少年はLUKを極めたい

@kirigen

第0話 異世界に招待された

「えっと・・・僕は死んだんですか?」


僕はコレで何度目になるだろうか・・・・。

同じ問いを目の前にいるお爺さんに尋ねた。


『そうじゃ、先程から何度も言うとるようにお主は死んだんじゃ』


ニコニコした表情で、僕が死んだということを突きつけるお爺さん。


「・・・・・・・・」


100歩譲って・・・仮に僕が死んだとしても、それを満面の笑みで告げてくるとか・・・・かなり頭がオカシイお爺さんだと思った。


『誰が頭がオカシイ爺さんじゃ!

儂は新しい世界を作ったからソコに初の転生者を送るのが楽しみなだけじゃ!!』


充分頭がオカシイと思った・・・・・。


そんなやり取りを幾度となく繰り返して、僕は自分の死と新たな世界への転生を受けいれた。

そして、いま新世界の説明を終えて転生の為の手続きをしている。


『先ずは、お主の名前とステータスを決めるんじゃ』


「では、名前はアキラでお願いします。

ステータスは、LUKに全振りでお願いします。」


『・・・はっ?・・・・お主はアホなのか?』

今までの笑顔は、何処へやらとても可哀想なものを見る目を向けてくる。

とても失礼なお爺さんが居た。


『誰がとても失礼な爺さんじゃ!!

お主の返事を聞いて、この様に思わぬ者など居らんわ!!!』


「いやいや、僕だってちゃんと考えてから決めたんで問題ないです。」


僕の初期ステータスはこの様になった。


名前:アキラ 職業:ノービス

BaseLV1/999 JobLV1/9

Str 1 Agi 1 Vit 1 Int 1 Dex1 Luk49

HP 40/40 SP 20/20

Skill 共通言語


『はぁ・・・アキラよ、職業は何にするか決めたのか?

決めてあれば直ぐに転職させるんじゃが?』


「いや、とりあえず実際の世界を体感してから決めていきたいと思う。

このまま送ってもらって構いません。」


『・・・・そうか・・・それではアルデリア王国の王都のある南の平原へと送るでな・・・・。

2度目の精一杯人生楽しむんじゃぞ。』


「ありがとうございました。」


疲れた顔になったお爺さんが杖をかざした。

次の瞬間白い光へと包まれて僕は平原に立っていた。


「おぉ!この平原の看板確かに見覚えがある!

ホントにゲームの世界を元に作った世界なんだな。」


こうして、僕は2度目の人生のスタートを切った。

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