婚約者様のご登場ですわ 【5】
「僕とカレンがキスしたと皆が知ればカレンの評判が
「なっ!!ユリウスあなたなに仰ってるの?
そもそも自分からキスしました・・・なんて言うバカはいないと思いますわよ。
「うん、僕が言わなければ問題ないけどね?」
はい?なぜ疑問形で答える・・・。
「言わなければって・・・ユリウス誰かに仰るつもりですの?」
そしてユリウスは可愛い顔で「ふふっ。どうしようかな?カレン契約しようか?」
「契約?」
契約って何考えてるのよユリウス・・・。
契約の内容を聞きたくないです・・・はい・・・。
「うん。なにも大したことじゃないんだ。先程のこと僕が言わない変わりにカレンは一生僕の側にいるって契約だよ。どうかな?」とキラキラスマイルで仰いました・・・。
・・・なにが大したことじゃないの?
思い切り大したことだと思いますわ!!
たった1回のキスで
そんなの嫌よ!!
「お断りしますわ」とユリウスを睨みながら言った。
「怒ってるカレンも可愛いけど契約してくれないんだ?」
「ええ、しませんわ」
「そうなると僕は皆に言ってしまうけど、それでもいいと?」
言わなければいいだけよね?
「・・・ユリウスが誰にも言わなければ問題ありませんわ」
「皆に言ったらカレンが困ることになるよ?それでもいいの?」とユリウスは少し寂しそうに言った。
えーっと・・・
それしかありませんよね?
どちらの選択もしたくありませんわ!!
奈落の底行きも死ぬまでユリウスの側行きも、どちらもお断りしたいですわ・・・。
けれど
なので選択肢はただ一つ死ぬまでユリウスの側行きになる・・・。
すごく嫌なんですけど・・・。
でも一緒にいるうちにユリウスの気が変わって契約破棄=婚約破棄されることもあるかも?
結婚するまでに契約破棄してもらえるように頑張らねば!!
「ユリウス契約お受けしますわ」と
「うっ可愛い・・・」とユリウスは
「ユリウスどうかしました?」
「いやなんでもないよ。それより契約成立して僕は嬉しいよ」とまたユリウスはキラキラスマイルです。
そんなにキラキラスマイルばかり
すごく心臓に悪いので・・・。
そして
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