潜伏者

君に請われ、僕はルゴシの映画から離れてその眼をぢっと覗いた。


洞穴みたいな眼だ。

奥で命らしきものが光っている。

見つめていると鳩尾みぞおちで、押し殺している衝動が疼く。


君の呼吸を感じた時、堪えきれず僕は齧り付いた。


血がひたすらアマイ


眼の光が消えていく


だけどドウにもならない

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