陰キャの日常

始龍

第1話 プロローグ

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「ねえねえ、こーちゃん待ってよー」


「おっせえなあ。早く来いよ●●ちゃん」


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 この世のすべての人にはそれぞれ与えられた立場がある。たとえば集団をまとめてなおかつ盛り上げる陽キャと呼ばれる人。たとえばクラスの真面目系である委員長キャラ。そんな中でこの俺、遠藤康太に与えられた立場は、、、、陰キャだった。

 

 だが今までが陰キャであっただけでこれからもその立場に甘んじるわけでもなくこれから始まる高校生活は普通を目指そうと思う。思うのだが、、、


「いくら何でもこの暑さはないだろ、、、」


 最近よく聞く異常気象なのか4月始まってまだ8日しかたってないのにマジ熱い。なんなんこの暑さ。朝温度計見たら25度だったぞ。松〇修造5人くらい日本にいるだろ。この前の冬はめちゃくちゃ寒かったし。ツッタカターでお前がフィギュアスケートの実況で海外に行ってたせいで日本がこんなに寒いんだとか言われてたぞ。そんなんでいいのかよ。


 そんなくだらないことを考えていると後ろから馬鹿みたいにでかい声が聞こえてきた。


「おはよう康太。元気ねえな。せっかくの入学式なんだからもっと元気出して背筋伸ばせ」


こいつの名前は江藤純一。中学校からの付き合いで今回一緒にした下森高校したもりこうこうに入学する友達?みたいなものだ。ちなみにこいつも陰キャだ。


「こんなくそ暑いのによくそんな元気だな。お前の元気を分けてくれよ」


「それは毎日運動しているからだ。でも確かに暑いな。そうだ、入学式終わったらなんか冷たいものでも食いに行くか」


「あ。そういやお前受験勉強見てやったんだから約束通りなんかおごれよ」


「む。そうか。だが今月はもうあんまり金がないのだ。来月まで待ってくれ。」


「お前課金しすぎなんだよ。マジほどほどにしろ?」


 

 こいつは俺より中学の成績は悪く、中間、期末の順位も下から数えたほうが早い。え?俺?俺は学年3位とったことありますとも。だから俺は純一の受験勉強を見るようにこいつの親からも頼まれていた。そのかいあってか何とか俺と同じ下森高校に合格できた。まあ俺もただ働きは嫌なんで受験終わったらなんかおごらせる約束を取り付けたが。

 そんでもってこいつはソシャゲの課金厨でもある。『羅針盤』とかいう俺もやっていて、3対3に分かれて3分間で5本のカギを取り合うpvp型のゲームだ。このゲームに月二万課金しているという。別に課金するのは悪いことじゃねえんだけどさ、限度を覚えろよ。


「そういえば康太、高校生になったらラノベ主人公になるとか言ってなかったっけ?」


「お前中一の黒歴史を掘り返すなよ。俺は高校生活で普通を目指して恋愛の一つ二つしてえんだよ」


「でも康太が見てるラノベってチーレムものじゃん」


チーレムはチートハーレムの組み合わせで、確かに俺の好きなジャンルだ。


「お前フィクションと現実をごっちゃにすんな」


 結局はそこに行きつくのだ。

 チートなんて現実世界で見たことないし、ハーレムなんて年齢=彼女いない歴の俺には無理だ。それにハーレムも人間関係がごちゃごちゃしててその中で楽しむなんてそんな器用なこと陰キャの俺には無理だね。


 そんなくだらないことを話しているうちに下森高校の校門が見えてきた。

 俺はこの高校で陰キャ卒業して普通に青春するんだ!!!


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あとがき

 

 初めまして始龍です。

 いや難しい。今まで読む専でかいたことないからほんと難しい。なにが難しいって文章構成に段落の使い分けよ。普通にかけてる人ほんとすごい。処女作ということもあって。拙い文章だけど、フォローといいねしてくれるとほんと嬉しい。作者が狂喜乱舞します。


 そういえば途中で出てきたゲームも知ってる人いるんじゃないかね。ニコニコの広告でよく出てくるあれよ。 


 あーちなみにこの作品は完結させます。まあどこを完結とするかはまだ決めてないし、なんなら趣味で書いてるからノープロットでくそひでえ物にはなると思うけど。


 最後にこれから梅雨の時期にはなりますけどどうかお身体ご自愛下さい。

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