リバーシブル ブルー

ねぎ

第0章

第1話




身体中が焼けるように痛い。

腕なんて痛いを通り越して自分のものじゃないかのように感覚がなく動かない。

ひょろひょろの身体にあるなけなしの腹筋で起き上がると辺りは真っ赤な色をした湖のようで。

先程まで談笑していたはずの親友を探す。

いくら探しても見つからない何処かへ行ってしまったのだろうか。

……だってソレは僕の親友なわけない。

無意識に避けていたソレに視線を向ける。


目の前に転がる頭は虚ろな瞳をこちらに向ける。

よく喋る口は赤黒い液体を垂れ流しピクリとも動かない。

活発な性格とぴったりな健康的な脚に至ってはもうそこには無い。

小さな手は赤く染った僕の服を縋り付くように握りしめている。


…なんだこれ…

なんで…どうしてこうなった。

僕のせい?ちがう!僕のせいじゃない。

……僕のせいじゃない…?本当に?

…本当さ…俺のせいじゃない



僕の親友はこの日行方不明になった。

そしてこの日僕は死んだ。

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