異世界 『ながらスマホ』事情
一等神 司
第一章 辺境から始まる異世界での『ながらスマホ』
第1話 ここは【神話と伝説の郷】高千穂
やっと就職先が決まった!
スマホやネットが大好きで、どうしても携帯電話のキャリアに就職したかったのだけども、全キャリア玉砕。
それで、
そんな極々 普通のスマホ中毒で美味しい物を食べるのも大好きな22歳。
そして、今は就職前に幼馴染と九州の宮崎県に在る高千穂まで、これからの充実したスマホライフを祈願しに旅行中だ。
旅行中も趣味の自作アプリの作成をしたりして、充実したスマホライフをおくっている。
でも、働き始めたら、こんな自由な時間はなかなか持てないのかな?
作成中のアプリは、現在存在しているファイル転送のアプリに不満が有るので、自分が納得出来るモノを、もっと簡単に、そして高速に、しかも転送先の環境に合わせて転送するファイルの最適化もしてくれる、それでいてアプリサイズが極めて小さい、そんなアプリを目指して試行錯誤しながら作成中!
俺の趣味と実益を兼ねたソフトウェアだ。
何しろ、スマホ三台、タブレット二台 持っていて、その所有する端末間で、ファイルのやり取りが超面倒で、便利なアプリだとアプリのサイズが凄く大きくなるのが当たり前で、端末のストレージを大きく占めてしまう。
それじゃ端末への負荷が高過ぎる。
かと言って、アプリのサイズが軽量なモノだと、その機能に不満が有る。
だから、「無いのなら自分で作ってしまえ!」と、もう一年以上 コツコツと超軽量、簡単ファイル共有、高速を目標に、自主制作をしているのだ。
上手く行けば、仕事にも良い影響が出るかも知れないしね。
さあ、もう少しでベータ版だけど完成だ。
このテストには、一緒に旅行する幼馴染にも協力をお願いしている。
しかし・・・・・・
遅いなぁ・・・・・・
あいつ 何をやってるんだ?
日程的に全部を合わせるのが難しかったから、俺が先に高千穂で一泊して、今日 合流する約束なのに、まだ来ない。
あいつが着いたら、そのまま一緒に食事や観光に行ける様に、あいつの到着予定時間に合わせて、高千穂町の中心部の本町の交差点付近で待っているのだが、いつまで経っても現れない。
俺は高千穂牛が早く食べたいんだ!何をやってんだよ!
あいつ初の一人での遠出で迷子にでもなってんじゃね?
「アプリのインストールした」
ってLIMEにメッセージが届いてから、何も連絡が無いけど、どうした!?
待ってるのも飽きたからアプリのテストをしちゃうぞ!?
テストしちゃうぞ!?しちゃうけど良いよね?
遅いあいつが悪いって事で、テスト開始!
「さて、テスト用のファイルを送信!」
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