語録・後編

「百の学習と零の遊戯は零の学習と零の遊戯に等しい」


「静寂なる愚者は羽虫、勤勉なる愚者は猛獣」


「政を道楽とするは王の特権なり」


「神を殺すには人智を尽くして絶え間なく千年の豊作を得よ、一本の苗も枯らす事なく」


「万代の時をかけた剣とて一日にして打たれた剣により折れる事あり」


「古の一の話は零になり、二の話は二百になる」


「血で汚れた手で天下を掴んだ者も、血に汚れぬ手で天下を動かす者も等しく蔑むなかれ」


「粗食は逃げる食事、飽食は突っ込む食事なり」


「敵を討つ労苦も書を読み解く労苦も同じ労苦なり」


「金の粒を見つけたくば一万の鉛石を磨け」


「十里しか走れぬ馬の気持ちを汲める馬が先頭に立つ群れは、万里を走る馬の群れよりも長生きする」


「焦って銀貨を掴めば耐えて金貨を掴んだ者に笑われる」


「一の戦果と言えど犠牲が皆無なれば、十の犠牲を持って挙げた百の戦果と等しい」


「金貨を百万枚積まれても動かぬ人間も一本の名刀に屈する」


「親鳥が右へと進む中産み落とした卵から孵った雛が左へ進もうとも雛を責めるなかれ」


「王の舌から出た言葉も民の舌から出た言葉も同じ言葉」


「東で起こった災厄が西で起こらぬわけはない」


「名前は恐れる物でも侮る物でもなし」


「万物は薬にして毒である」


「忠義心は裸一貫の肉体に似たり」


「両手で刃を握る者は騎士、両手で相手の手を握る者は僧侶、右手で剣を握り左手で相手の手を握る者は宰相」


「金貨千枚の武勲を得て死ねば金貨千枚の名声となる。されど金貨一枚の武勲を得て生きれば金貨二千枚の武勲を得られる可能性あり」


「魚に空を飛ぶを求めるは一万日絶えぬ晴天を望むがごとし」


「過去の罪科は百枚の金貨の負債であり、過去の栄光は千枚の金貨の負債である」


「旅人の得は西と東の正義をもろともに知る事ができる事である。旅人の損は西と東の正義をもろともに味わわねばならぬ事である」


「剣で語れない騎士は英雄になれない」


「剣も槍も斧も使える騎士は、剣も槍も斧も使えない騎士である」


「富貴の時の友は銀貨であり、貧窮の時の友は金貨である」


「一葉の落ちるを嘆き一万枚の金貨を投ずるは愚、一葉が思案より一日遅く落ちるを嘆き一万枚の金貨を投ずるは至愚」


「臆病な竜を笑う事なかれ、卑怯な竜をあがめる事なかれ」


「扈従を求めんとすれば貴人と呼ばれるようになれ。隷属を求めんとすれば神となれ」


「死者に美食を与えるなかれ、獣に金貨を与えるなかれ」


「砂漠に雑草あらば好かれる、だが砂漠なればこそ好かれるに過ぎぬ」


「力なき愚者は木一本を枯らし、力ある愚者は森を砂漠にする」


「英雄にしか使えない剣は、英雄がいなくなった途端に無用の長物と化す」


「救うべき存在を見極めるには金貨一枚あればいい」


「使い道のない一万枚の金貨より、糧を得るための銅貨一枚の方が尊い」


「泥水が甘露であるのは、三日間水を一滴も飲まぬ時と、乳の代わりに泥水を飲んだ者だけである」


「城塞を築くのにはひと月あればよし、良将を得るには百年あっても足らぬ」


「戦争も外交も意志の通し合いでしかない、前者の方が圧倒的に簡単であり、後者の方が圧倒的に得と言うだけだ」


「強者とは異邦人を前にして弱みをさらけ出す者、弱者とは異邦人を前にして強みをさらけ出す者」


「一人の英雄の下には一万の英雄のなりぞこないがいる」


「未知と言う事は快楽が皆無かもしれぬと言う意味であり、苦難が皆無かもしれぬと言う意味である」


「雑草は大樹の大きさを羨み、大樹は雑草の強さを羨む」


「金貨十枚の恩を与えれば金貨百枚の報いあり、金貨十枚の恩を貸せば銀貨十枚の報いあり」


「大樹を知るには大樹を仰ぐ者を知るべし」


「百万人で唱えようが一人で呟こうが金は金であり銅は銅である」


「青リンゴは尊い。実ろうとするから。赤リンゴは尊い。実っているから」

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ぼちぼち外伝Ⅱ 聖書語録 @wizard-T

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