カミソリ秋月に捧げるレクイエム

山口都代子

第1話 昭和43年 春から夏にかけて

◆ 昭和43年1月、東大紛争が始まった。


 昭和43年1月29日、東京大学医学部が無期限ストに突入し、東大紛争が始まった。学生が安田講堂を一時占拠し、卒業式は中止された。やがて4月には日本大学に20億円の使途不明金が発覚し、世に言う「日大闘争」の発端となった。その闘争は全国の大学に飛火し、国公立・私立を問わず大半の大学が闘争状態となった。しかし、闘争によって入学試験が中止になり、自分が影響を受けるかも知れないと危惧する受験生はまだ少なかった。


 そんな受験生のひとりである西崎雪子は、福岡市にある浄土真宗西本願寺派の学園、朋友女学園に通う高校3年生だ。翌年の昭和44年に大学入試を迎える。朋友女学園は「良妻賢母」の育成で評判の高い学園であるが、最近は有名大学の合格率が高い女子高としても人気があった。女子に限れば、県立トップ校の滑り止め校という位置だ。


 雪子は、父親の勧めで公立中学に進まず、朋友女学園の中等部に入学した。小学校で仲良しだった林健太と別れ、市内電車で通学する毎日だ。健太とは小学校の6年間、ずっと同じクラスだった。1クラスには60~65人の児童がひしめき、1学年は12クラスもあり、校舎に入りきれずに午前と午後の二部授業が行われていた。とにかく、この時代はどこを見ても子供たちがたくさんいた。


 朋友女学園で雪子は浮いた存在だった。特に高校部に進学してからはそうだった。いつからそうなのか本人は知ろうともしないが、群れることを嫌ってどのグループにも属さず、周囲に興味を示さず自分の世界を持ち、人を寄せ付けない雪子が浮いた存在になるのは当然だった。


 何でも話せる友だちはずっと小学生のとき同級生だった林健太だけだった。林健太は県立のトップ校に入学し、勉強そっちのけで水球に熱中していた。健太の家は市内電車が走る大通りと路地が交差する角にあり、車窓から家の灯りが見える。お父さんがいてお母さんがいて、子供たちがいる。いいなあ、羨ましいなと思いながら、健太の家の灯りを見ながら雪子は帰った。



◆ 家庭教師は派手な車でやって来た。


 雪子の母は担任の篠崎教諭に家庭教師の派遣を依頼した。家庭教師は九州大学の学生さんだと想像していたが、訪れたのは派手な車を横付けした男だった。秋月という名の雪子が通っている学園の現役教師で、英語を中心に指導したいと語った。雪子は秋月を知らなかった。彼は1年生の英語の授業を受け持っていたからだ。そして「ハンサムで素敵な独身の先生、憧れの先生が学園にやって来た」という噂も知らなかった。


 5月15日(水)午後4時、秋月はやって来た。

「僕は4月から朋友で英語を教えているが、教諭ではない、4コマの授業を受け持つ水曜日だけの講師だ。これは退屈しのぎで本業は別だ。西崎くん、最初に言いにくいことを言おう。今の成績では西南大学がやっとだ。これも学部によっては確実とは思えない。福岡大学が滑り止めになるかどうかも僕には判断できない。九州大学志望と聞いたが今のままでは完全に無理だ。それでも受験勉強を始めるか? 9カ月しか時間はない。キミの考えはどうだ、聞かせてもらおう」

 秋月は雪子の眼を正面から見据えて、尋問するかのように尋ねた。


 雪子はしばらく考えていた。

「先生の判断は正しいと思います。私は今まで漫然と勉強していました。成績に波があるのはそのためだと知っています。好きな教科は1日中勉強していても飽きませんが、苦手な英語はすぐ飽きます。なぜこれを憶えなければならないのだろうと考えます。こんな私に先生は何を教えてくださるのでしょうか」

 雪子は自分の気持ちを確かめるように、考えながらゆっくりと話した。


 秋月は、

「何を教えるのかとはいい質問だ。何を教えたいかを具体的に言おう。教えたい内容はプリントを作って持って来る。キミが問題を解いている間はずっとキミを観察する。また、突然、質問することもある。机上の学習では身につかない知識や教養は人と人との会話で生まれ育っていくと考えている。そして、そこで培った知識や教養は一生忘れないはずだ。どうだ、僕にお願いしますと言うか?」

「いえ、まだ言えません。先生、問題を出してださい。それから決めていいですか?」

「そうか、英語は苦手らしいが、心配するな。易しい問題だ。ただし、キミに与える時間は30分だ」


 雪子は文字を必死で追った。読んでいくうちに気づいた。これは、オー・ヘンリーの『最後の一葉』からの抜粋だ、そうだと確信した。

「終了」の声に雪子は顔を上げた。まだ3問めの答えを書いている途中だった。

「いいか、この文章は約1,800ワードだ。読んでいるときのキミの視線を観察した。全体の1/3までは1分間で80ワードを読み、出題が『最後の一葉』だと気づいたあとは120ワードで読んでいた。入試では未知の英文を最低120ワードで読む実力が必要だ。さらに難関大学に合格するには150ワードが合格ラインだ。しかも速読時間は制限時間の6割以内に抑えたい。キミの1分間で80ワードは全国レベルの受験生では中の中クラスだ。これでは上位校は望めない。どうだ、受験をあきらめるか」

 秋月の声は冷たく響いた。


「先生、考える時間をくれますか、考えさせてください」

「いいだろう。キミが決めることだ」

 秋月は待った。雪子は俯いたり、天井を見上げたりして考えていた。

「決めました! 私に教えてください。でも……」

「でも、なんだ?」

「あの~ 先生、うちの学園をクビになりませんか、現役教師が教え子を家庭教師するなんて、どう考えてもおかしいです」

 秋月は笑った。そんなことをこの小娘は涙目で考えていたのか、やはりそうだったか、篠崎教諭が表現したヘンな子だったか、胸のうちで笑った。


 雪子の担任の篠崎教諭から家庭教師をやってみないかと言われたとき、それはいくら何でもマズイでしょうと断った。だが篠崎は、

「西崎は学園で常にトップクラスの成績ではないが、気になる存在だ。ヘンな子だ。つい最近では、本気を出したのが旺文社の全国模試だ。全国で520位だった。出題範囲が限定された中間考査や期末考査よりも範囲が限定されていない実力テストでは学園でほぼトップだ。1発勝負に向いている面白い生徒だよ。おまけに、いつもつまらない顔で決して笑わない、群れない。一度会って考えてくれないか。西崎の力になってくれないか」


 それから秋月は雪子を注視した。俺と廊下で会えば会釈する。しかし、西崎の記憶には残ってないだろう。あの何を見ているかわからない瞳には俺の印象は残ってないはずだ。

 5年間の成績を見た。面白い成績だった。安定しているのは国語系と社会系、数学系がやや安定というところか。残りの教科は教師の感情で評価されていることが一目瞭然だった。面白い子だと思った。会ってみたら、期待を裏切らない面白い子だった。

「よし、始めよう。今からだ」



◆ 家庭教師は週に5日、イジリにやって来た。


 週に2回、4時から6時の約束だった家庭教師は、なぜか週に5日ほど夜9過ぎに訪れるようになった。大判のスケッチブックを持参して、雪子がわからなかった箇所を書いて説明した。そんな秋月は華麗なマジシャンに思え、雪子は尊敬した。秋月は毎回過酷な量の宿題を残していく。明け方近くまで机に向かっている娘を母は驚きながら心配した。娘はこう言った。

「とっても面白いの、心配しないで」


 6月が過ぎ、夏休みが近づいた。雪子の速読力はかなり上達したが答案を書くのが遅いことに気づいた。読みやすい文字を書くが時間がかかり過ぎる、入試ではマイナスだ。雪子の手先を観察した。筆を持つように鉛筆を立てて書いている。

「正しい鉛筆の持ち方が出来ていない。鉛筆はこう持ち、もっと寝かせる。用紙に対して角度は60度だ。さらに外側に20度傾ける」

 スケッチブックに鉛筆の正しい持ち方を描いた。

 雪子の手に自分の手を添えて教えた。冷たい手をしていると秋月は思った。

「だめだ、親指が前に出ている。外国人がさらさらとサインしているイメージを持て。そうすれば自然に鉛筆が寝る。わかったか。筆記に時間を取られるほど無駄なことはない。今までの癖は捨てなさい」


 朋友女学園の職員室で、

「秋月先生、厳しくやってるみたいですね。西崎の顔を見ればわかります。西崎はやっと目を覚ましたようです」

 篠崎教諭が声をかけた。

「以前、こんなことがありました。『平家物語』の有名な導入部分をクラス全員に音読させている時でした。ふと見ると、西崎は眼を閉じていましたが、閉じられた眼から涙が落ちていました。具合でも悪いのかと気にして見ていたら、ひとりだけ『遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高(ちょうこう)、漢の王莽(おうもう)、梁の朱忌(しゅい)、唐の緑山、これらは皆旧主先皇の政にも従はず~』と続けていました。西崎が暗唱している箇所は教科書には載っていないところで、教室は静まりかえりました。ストップをかけましたが、涙の理由が気になったので、放課後、理由を尋ねました。

 『平重盛を思い出しました。すみませんでした』と謝りました。なぜ重盛を思い出して泣いたのかと訊いたら、『重盛は父の清盛と治者の白河上皇との間で苦悩し、栄華を散らして病没したのです』と涙ぐんでました。こんなことを女子高生が言いますか? まったく変わった子です」

 篠崎教諭の言葉に秋月は笑った。イジルには面白い子だと。


 雪子は苦手だった英語に少しずつ自信を持った。秋月と出会って約2カ月、これほど勉強したことはなかった。秋月は何も言わないが、見捨てられることが悔しかった。

「この程度の問題が解けないか、それで九大に入りたいと? それは夢の話か? 早稲田大学? えっ、中央大学? まったく話にならない。今日は終わりにしよう」

 不機嫌に帰っていく。


 秋月は東大紛争が長引いて入試が中止になった場合、受験生にとって最悪の場合を想定した。

 東大受験生が他大学に流れ、それは玉突き事故のように広がって行くだろう。まず、京大、一橋大、東工大、阪大に流れて全国の大学に拡散して行くだろう。今までの合格点はあてにはならない。しかし、どれほど難しくなるのかは見当がつかない。

 

 実例だが、東大の入試中止により京大に東大受験生が押しかけ、京大の合格最低点が予想以上に上がった。900点満点の文系学部で合格最低点は前年度よりも126~146点もアップした。


 最悪の大学受験ドラマに勝つための選択肢はひとつしかない。点数を取るための訓練だ。英語においては長文を速読し、大意を英語で表現しろと指示した。単語の暗記は『赤尾の豆単』レベルはキープしろ。理解できなくてもいいから『The New York Times』を読め。雪子は懸命についてきた。秋月は毎晩、明日のプリントを作成した。明日は何を教えようかと。

 

 秋月は、雪子をイジっている時間が面白くて楽しくて仕方がなかった。かつて学生時代に男子高校生を教えた経験があるが、過酷な宿題にギブアップした。しかし、雪子はあと5分だけ待ってくださいと言い、ふーっと息を吐いて天井を見つめ、少し考えてから鉛筆を動かす。その表情で、7割しか理解できなかったか、8割はわかったか読める。右手の小指球(しょうしきゅう)は鉛筆で真っ黒だ。その手で泣きべその眼元を触るので、パンダそっくりの顔になる。口を押さえて忍び笑いをする秋月に、

「先生、何を笑ってますか、真面目に勉強してます。笑わないでください!」

 雪子は口を尖らせる。だが、学内ではふたりの噂が徐々に広まっていた。



◆ 学園で秋月と雪子の噂がたち、イジメが始まった。


 7月に入り、雪子は初めて学校をさぼった。学校よりも秋月に教えてもらっている時間の方が楽しかった。

 それから1週間ほど経ったある日、雪子が電停に降り立ったとき、林健太が雪子の通学カバンを奪い取った。

「あっ、ケンタ、何のつもり? 返してよ!」

「話がある。オマエは学校をさぼったな。どうしたんだ、ちょっと来い。森に行こう」

 雪子を引っ張り大股で森に向かって行った。

 健太が言う森とは草木が鬱蒼と繁茂する森ではなく、住吉神社の太鼓橋付近にある小さな茂みのことだ。体が小さな幼い子には森に見えた名残りで、ふたりは今でも森と呼んでいる。

「オレはオマエに言いたいことがある、聞きたいこともある」

 

「悩みがあるんだろ? そう顔に書いてあるぞ、何かオレに言うことがあるか?」

「ない…… 何にもない」

「何かあるんだろ? さっさと吐けよ、聞いてやるからさ」

 雪子は応えない。

「何を訊いても、何にもないか……」

 

 無言で空を見上げているふたりに、時はどのくらい経ったのだろうか。

 『上を向いて歩こう』の口笛が静寂を破って、遥か遠くの星空に吸い込まれて行く。健太は無心に口笛を続け、雪子の目尻から溢れ落ちる涙をじっと見つめた。

「ユッコ、学校に行ってないな。いつからだ? 何があったんだ? オマエが学校に行くふりして須崎の県立図書館に入っていくのを見たんだ。ほぼ毎日そうか? なぜだ! 何から逃げたいのか? 親の目はごまかせてもオレには通用しないぞ。なぜ優等生のオマエが学校をさぼっているんだ、話せよ! ユッコ」


 それからぼんやりとした永い時間が過ぎた。

「イジメられてるかも知れない。よくわからない」

「わからないとはどういうことだ? 殴られた、蹴られたとか、いやがらせをされたとか、いろいろあるだろう? わからないって理由はないはずだ」

「そうじゃない、みんなが私を避けて、誰も話しかけて来ない。廊下でとうせんぼにあったし、ヒソヒソと陰口されたり笑われたり、上履きに押しピンが何本も入っていた」

「バーカ、オマエさぁ、それは立派なイジメだぞ。シカトと呼ばれるイジメだ。原因は何なんだ、何かあるだろう? 誰かと喧嘩したとか、教師にヒイキされてるとか、絶対何かあるはずだ。思い出せよ」


「うん、その、もしかして、秋月先生が関係してるかも知れない」

「あの家庭教師か? アイツがイジメの根源か? 教師のクセに何てヤツだ。オレはアタマに来た! オマエにいったい何をしたんだ! 怒らないから教えろよ」

「ううん、何にもしない、何もない」

「本当か? それじゃ話にならないじゃないか、アイツが原因なんだろ? オマエが受けてるイジメの」

「秋月先生とラブラブでキスしてたという噂や、相合傘の落書きをトイレや廊下の陰でいっぱい見た。でも、不思議に怒る気にならなかった。だって……」

「ちょ、ちょっと待て! ま、まっ、まさか、オマエ、そのエロ教師にキスされたのか! ふざけんなよ! 正直に言えよ、エロ教師はオマエに何をしたんだ!」 

「あの~ 本当に何もない。それに先生はそんな人じゃない」

「なんだとぉ、それはオマエの勝手な想像でトンデモナイやつかもしれないじゃないか、オレは信用しないぞ! スカイブルーの2000GTをブン乗りしている教師なんて絶対に信用できない! あのトヨタの2000GTは家が買えるほどの車だ」

「ケンタ、お願い、落ち着いて私の話を聞いてよ」

 やっと涙が乾いた頬をふたたび涙が湿らせていった。


「ふっー、わかった、悪かった、続けろよ」

「英語の若村先生は『基本文例集』の構文暗記を最重視してる先生なんだけど、職員会議で若村先生と秋月先生が激突して、そのときに秋月先生が余計なことを言ったみたい。『自分が教えている生徒は、短期間でめきめき実力をつけた。これは長文の速読を中心にした学習の結果で、文例の暗記よりも入試では速読と読解力が求められている』ってね。これは秋月先生を紹介してくれた担任の篠崎先生から聞いたんだけど」

「その話が事実だとしても、教師間の内輪モメでなぜユッコがターゲットにされるんだ、オレにはさっぱりわからん! ユッコの実力アップは『赤尾の豆単』を3冊も潰して丸暗記した根性が勝ち取ったものだ。エロ教師のお陰ではない。なぜ、それでイジメを受けるんだ」

「だって、私がわからないって言っているんだもん、ケンタがそのナゾを解くのは無理、ムリだと思う」

「だけどオマエ、大丈夫か? 強がったって明日もイジメは続くんだぞ。オレさ、図書館には縁がないが、その先の県営プールで監視員のバイトをやってるんだ。だからオマエさんを見たのさ。オレ様の目は千里眼ってやつだ。


 オレの学校はさすが黒田藩の藩校だっただけあって、けっこう自由、フリーダムってやつで、3年生は学校に行かなくっても大丈夫なんだ。要するに、有名大学に合格さえすれば在校時の欠席は不問に処すってやつだ。オマエを見かけたとき、この時間にここにいることが信じられなかった。俯いて歩くオマエは暗い顔をしていた。だから、何かあったのかと心配になった。いつもの元気がなく、ユーレイみたいに顔色が悪かった。受験生のオレらは今がいちばん重要な時期だ。シカトされて衰弱してるユッコは見たくない、オレが解決策を考える。少しだけ待ってくれ」


「最後に忠告させてくれ。エロ教師に1発バシーンとハッキリ言うことだ。余計なことを職員会議で言うな、迷惑だと言ってやれ、わかったな。だから泣くな。シカトするヤツをシカトしろ、そんなヤツは友だちじゃない、わかったな」

「うん、話したら少し楽になった、ありがとう、さっきは泣いてごめんなさい」

 

 時計を見て、

「おっとこんな時間だ。送るよ、夜道は危ないからな。元気を出せ!」

 健太は雪子のおでこをビシッと引っ叩いた。

「痛たっ! ありがとう、ケンタ。明日は教室に入ってみる、やってみる、もう逃げない」

「無理するなよ、宇宙の万物に例えれば、オマエが悩んでいる問題はミジンコのションベンより極小だ。そのうち、あんなことがあったと笑える日が必ず来るから、頑張れ! たとえ、辛くてもイジメは3カ月だ。オレ、いつもオマエの味方だから忘れるよ、幼馴染のオレを頼れ。オレの話は次まで持ち越しだ、じゃあな」

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