だんだん

ブロックでできた階段を

一段ずつ

ゆっくりと踏みしめながら

昔は軽々と駆け上がっていたのにと

ちょっと苦笑い


わたしが衰えたように

ブロックの段々も

角が欠けたりして

すっかり古びてしまった

まぁお互いに味がでてきてええやろ


ひと息ついて見上げれば

色づきはじめた木々がみえる

秋空が目に眩しくて

帽子を深く被り直しながら

また、のぼりはじめる



故郷ふるさと段々道だんだんみち


懐かしい土の匂いがする

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