カーテン越しの秋

レースのカーテン越しに見る景色は

何だか、よそよそしくて

ゆらりと吹いた風で

捲れてみえる向こうに

やっと秋の気配が垣間見える


このコロナ禍が落ち着いたら

そう思い続けて二年になるけれど

まだ願いは叶わないまま

わたしは薄いカーテン越しに

いつもの景色を見ている


このコロナ禍が終わったら

旅に出かけたい

マスクを外して大きく息を吸い込んで

スニーカーの紐をしっかりと結び直して

必要なものだけをリュックに詰めこんで




そんな日は、いつかくるんだろうか

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