ひとつでも多くの言葉を

霞のような儚いものでしかなくても

わたしというニンゲンの

溜息を葛藤を淋しさを

喜びを愛しさを笑い声を

ひとつでも多くの言葉を

こうして置いていけるものなら


残るだろうなどと自惚れはしないが

ひっそりと

此処に置いていくことが許されるなら


わたしの


ひとつでも多くの言葉を


あなたに

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