わたしというもの

しぶといのか諦めが悪いのか

強いというほど美しくもなく

のたうち回って呻くのです


弱音を吐いて落ち込んで

指先ひとつ動かすのさえ嫌になって

どんな言葉も耳を素通りしてしまう


結局、自分にしか自分を

納得させられないのを知っています

どれだけそれが、まわり道でも


まったく不器用にもほどがあります




しぶとくて諦めが悪くて潔さとは無縁です

見苦しくのたうち回りながら

なんとかならないかと思います


情けないほど筋金入りの小心者

考え出したらキリかないから

片目を瞑って見ないふり


けれど、自分にしか自分を

救えないのを知っています

どれだけ時間がかかっても


本当に不器用にもほどがあります




それでもこれが、わたしです

このどこまでも足掻き続ける存在が


悲しいくらい、わたしというもの

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