夜……


香り高い珈琲のほろ苦さと

芳醇な火酒のような奥深さを持つ

そんな時間


静かに瞑想しながら

この身を沈ませていく

闇の中でゆっくりと呼吸する



答えのでないことは沢山あって

不本意なことも同じくらいに

結局、抱えながら共に往くしかない


深く沈みすぎる前に

優しく残酷な夜の寝床から起き上がって

射し込んできた光に目を細める



夜……


香り高い珈琲のほろ苦さと

芳醇な火酒のような奥深さを持つ

魅力的な夜に別れを告げる


またこうして夜に逢いにこよう

昏く深遠なるこの場所に

夜を愛する住人のひとりとして

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