空白という静謐

ずっと

空っぽになってしまうのが怖くて


沈黙に耐えられなくて

言葉を探していたはずが

絶え間なく続けば

それは反対に息苦しくて



ずっと

満たされぬものを抱え続けていて


ぽっかり空いた穴に

詰め込んではみるものの

隙間ばかり増えて

それは前より虚しいばかり




空白という静謐


その、なだらかな安らぎに

身を投げかけたくなる


騒がしさばかりで渾沌とした感情が


どろり、と

溢れだしてしまうくらいならば

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