天の川

去年の天の川は通行止めで

わたしたちはそれでも

逢える日がきますようにと

願いの短冊を笹の葉にそっと吊るして

ひたすらに願ったのだけど


今年の天の川も渡ることは出来なくて

沢山の織姫たちが

逢えない彦星を想って

向こう岸を見つめている

二年目の七夕の増す切なさよ


それでも織姫たちは祈る

大切なひとがどうか

健康で毎日を過ごしていますように

病に怯える日々が無くなり

少しでも早く日常生活が戻ってきますように


そして


どうかどうか


あのひとに逢えますように


沢山の願いの短冊が

想いと共に揺れている

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