第31話 初デートと観察者

 少し甘め、です。

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 園内外は活気に満ちていて、人々は忙しなく、動き回っている。レイラと透は入り口の所で待ち合わせをしていた。レイラは透を見つけると、子供のように走り寄った。

「透、待った?」

透はゆっくり首を横に振る。

「で、女王様、首尾はどうだった?」

「透、こんな所で、そんな風に言わないで」

「女性をお姫様、女王様扱いするのは、別に変じゃないと思うけど」

「そうかな……」

(普通の女性なら、嬉しく思うのだろうか? 透に肩書きで呼ばれるのはあまり嬉しくない……)

「嫌なら、もう言わないよ」

「うん。透だって私から理事長って呼ばれたくないよね?」

「それもそうだね」

「成果としては、健斗が父親に頼んでみるって」

「それは上々、流石レイラだね」

透は微笑んでレイラを見ている。レイラは透を見つめたまま、言った。

「私に会う機会がなくなるのは嫌だからって」

透が一瞬、目を逸らした。

「……そう。そういえば、レイラのジーンズ姿を初めて見た気がするな」

レイラは珍しく髪を後ろでゆるくアップにし、細身のジーンズにボーダーのセーターとラフな格好に着替えてきている。透はブラックジーンズに白いセーター、手にネイビーのチェスターコートを持っている。レイラが尋ねた。

「変かな?」

「よく似合っているよ。髪をアップにしてるんだね」

透から言われ、レイラは赤くなった。髪型を見せようと、レイラが後ろを向く。大理石の様に滑らかな頸に、黒子が並んで二つあった。透は不意に頸にキスをしたくなったが、ハッとして、その考えを追いやった。感想を聞こうと、レイラが透を振り向くと、なんとなく、いつもと違って透の視線が熱っぽい。

「なあに?」

レイラが聞いた途端に、透が視線を泳がせた。

「いや、アップにするのは珍しいなって。首の後ろに黒子が二つあるんだな」

「え? そうなの? 知らなかった。髪はくしみたいなので挟んであるの。似合う?」

透は頷く。いつもは降ろしている髪を今日はゆるくアップにした甲斐があったとレイラは思った。透が空港でエスコートした時とは違って、レイラは腕を絡ませピッタリ寄りそってきた。腕から全身に温かい熱が伝わってくる。


「本当は3月まで帰国せずに学校にいたら、遠足はここだったんだよね。だから、ずっと行ってみたかったんだ。それに、アントン達抜きで外を歩くのは、本当に久しぶり! 最初は、水の中にボートが飛び込んでいくのに乗りたいな」

「りょーかい。なんか、今日はやけに学生が多いな。匠も誘えばよかったかな」

「透、デートは二人でするものだからね」

「そうだったね」

二人はスプラッシュ・マウンテンの列に並んだ。並んでいる間、レイラが先ほどの疑問を口にした。

「日本人は、挨拶するのに手の甲にキスをする?」

透はチラッとレイラを見る。

「大村ジュニア?」

「よくわかったね。そう」

「ふうん。レイラはどう思った?」

「どうじゃなくて、するの?」

「しないよ。分かっていると思うけれど、日本人は欧米と違ってキスもハグする習慣もない。欧米圏の人に対して、握手はあるかもしれないけれど、基本、挨拶は人に触れない」

そうだとすれば、商談が成立すると、また健斗と会う事になり、厄介だとレイラは思った。それまでに、透がいい回答をしてくれていれば良いがとレイラは願う。

「サファノバでは女性が手を差し出してもいないのに、手にキスをするのはマナー違反だ。ただ、これは国によって違うらしいけど。ただの挨拶の国もある。だから、驚いた」


 順番が回ってきた。ボートの一番前ではなかったが、水しぶきがかかり、レイラは悲鳴をあげた。レイラは横で、透が思い切り笑顔になっているのを不思議に思った。

「写真撮られているから、後で見よう」

「それ先に言ってよ〜。凄い顔しているかもしれない……」

「レイラの凄い顔、是非、見てみたいね」

「透は意地悪だな……。写真は見ない! 次はジャングルクルーズ!」

「駄目。記念に持って帰ってもらわないとね」

思ったほど酷くない写真を二人は購入する事にした。ジャングルクルーズに並んでいる間に、ちょっと並んでいて、と言って透は列を抜けた。戻って来るなり、レイラの頭に猫耳のカチューシャを髪型が崩れないように、そっと刺す。

「え、何?」

慌ててレイラが、鏡を見る。周りを見ると、結構な割合で、人々は耳付きのカチューシャや、ぬいぐるみのキャップなどを被って楽しそうにしている。

「大丈夫、似合いそうなのを選んできたから。」

そう言いつつ、透は笑いを堪えている。それを睨むレイラは獲物を前にした肉食獣のようだ。

「レイラは猫というより、ジャガーだね」

しなやかで気まぐれで美しく、絶対的に自信のあるジャガー。

「私がジャガーなら、透は狙われた、か弱い獲物だって言いたいの?」

「私はそんなにか弱くないし、褒めたんだけどな」

「女性に対して、ジャガーなんて褒め言葉じゃない」

「かっこいいって事だよ」

「透に言われても……。匠に言われるなら良いけど」

レイラはお返しに、ミッキーのカチューシャを透に被せた。

「私はレイラの獲物? 猫とネズミなら、猫の方が捕食者だ」

「そうだよ。もう、逃さない」


 透はすっかり忘れていたが、今日は開校記念日で静実学園はお休みだ。One smile for allのメンバーは匠を誘って、同じくパークに来ていた。目敏い楓が、二人を発見した。

「匠、理事長と彼女、来てるみたいだよ」

「え!? どこ?」

匠が見ると、五列ほど先に猫耳のカチューシャを付けたレイラとミッキーの耳をつけた透が目に入った。レイラはこれ以上ない笑顔を透に向け、何か話しかけている。透の方も、人をとろけさせるような笑顔を向けている。匠が声をかけに行こうとするのを、結衣が慌てて止めた。

「せっかくデートしているんだから、邪魔しちゃ駄目だよ。匠が来てるなんて知ったら、理事長きっと、腕なんて組まないよ」

「それにしても、理事長が被り物なんて……写真に撮っておいた方がいいかな?」

楓が、冷静に呟いた。

波瑠が、

「あんな笑顔を向けられたら、死んじゃうかも。後をつけたいくらい気になる」と言うのを紬が、

「これの次は理事長達と反対方向に行こう。そんなにガン見してたら、向こうが、気づいちゃうよ」

匠はメンバーの優しさにほっとしつつも、やはり二人の動向は気になった。


 レイラと透はシューティング・ギャラリーで夕食をかけて、スコアで勝負をしたのだが、透の完敗だった。レイラは百発百中だ。別にどちらが払ってもいいのだが、賭けた方が、気合が入る。

「小さい頃から、狩猟をしているからね」

「それは狡い。先に言ってくれればいいのに。ハンデが欲しかったな」

「勝った者勝ちでしょ? デートって楽しいね。以前、透とデートしたのは……」

「デートした事あった?」

「学校の帰りに、ケーキ屋に行ったよね。あれは私の中ではデートだったんだけど」

当時、妙なドキドキを感じていたが、それを透はデートだと思ってもいなかった。

「あれをカウントしないなら、デートは生まれて初めてだ」

「それは恭悦至極」

「何それ? からかってる?」

「この上なく名誉な事ですって事。レイラのファーストデートの相手が私なら嬉しいね」

 透は心の底からそう思った。レイラが楽しそうにしているのを見て、たった一人の大切な人を喜ばせる事で、こんなに幸せな気分になる。自分が出来る事なら何でもしてあげたいと思った。透はレイラを幸せにする事が出来るのは、今のところ、自分だけなのだという事に改めて気がついた。


 二人がブルーバイユー・レストランに入って所を、またもや偶然に出くわしたメンバーは、

「やっぱり、ロマンティックな雰囲気の中で愛を囁くのかな」

などと言って、キャーキャー騒いでいる。匠は、いやー、言わないでしょ、と内心思ったが、メンバーの美しい幻想を壊すのが悪くて黙っていた。もちろん、二人を見かけた当初は遠慮していたメンバーも、ここは見逃せない、とさっきまでの遠慮はどこへやらで並んで、入った。


「ここが一番、ロマンティックな雰囲気らしい」

透が他人事のように言う。

「透って意外な事に、ロマンティックな雰囲気が好きなんだよね」

「レイラと違って、ね。意外は大きなお世話」

 透は皮肉を口にしたが、レイラは少しだけ、期待していた。もしかしたら、ここで返事をもらえるのではないかと。カチューシャもレストランに入った時に、食べる時に邪魔になると外している。しかし、思ったより店内は隣との席が近い。流石に、レイラもここで返事はないだろう、と諦めた。


 隣の席の女の子たちが声高に話しているのが、聞くともなしに聞こえてくる。

「この写真どうかな?」

「お見合い写真にもってこいじゃない」

それを聞いて、レイラは不意に思い出した。透が説明した、「お見合い」と言う言葉をどこで聞いたのだろうと、ずっと頭の隅で考えていたのだ。築地家で菊が、お見合い写真だと言って見せてくれた数々の写真……。

 つまり透の母親は、レイラではなく別の女性と透を結婚させたいと思っているのだ。はっきり口に出さずに、レイラにわからせようと思ったのだろうが、レイラは「お見合い」の意味がわからなかった。透にその気がなくても、透は母親にお見合いをさせられるかもしれない。

「透の母上が、この間、『お見合い写真』を見せてくれた。今、お見合い写真がどう言うものかわかった」

 レイラが家に来ていた時、透はレイラの近くにいなかった為、菊がレイラにそんなものを見せている事に、全く気がつかなかった。菊はあの時、レイラに嫌がらせをしたのだ。透はもう少し気をつけておけば、と今頃、悔やんだが、過ぎてしまった事は仕方がない。レイラの母は菊にとって、恋敵だったのだから、その娘であるレイラを気に入らないのだ、と透はやっと思い至った。

 透は勧められた当初は、仕方なく何度かお見合いもしたが、ピンとこなかったため断った。菊は、透が見るよう、目につく所に写真を置いておき、見るよう強制したが、最近は全く見ていなかった。


「透が迷っているのは、お見合いしているから? 誰かと私を迷っているの?」

先ほどまで、楽しそうだったレイラの瞳が不安そうに揺れる。

「今は誰ともお見合いをしていないし、レイラと誰かを迷う事は絶対に無い」

「私が帰国したら、母上にお見合いさせられるんじゃない?」

「母には、お見合いはしないと伝えてある」

「母の命令には絶対に逆らえない……」

「レイラ、日本では成人したら、結婚するのに親の許可はいらないんだよ」

 レイラにとって母親は絶対だった。この相手と結婚するようにと命令されたら、拒否する事は不可能だった。命令を拒否する事は、国の未来を考えている女王を裏切る行為になってしまう。それをつい、透にも当てはめて、レイラは不安になった。菊からすれば、透が日本人と結婚すれば、透は日本にいて、間違いなく学校運営を続けるだろう。

「透はどうして、普通の恋人同士が言うような事を何も言ってくれないの?」

 透はレイラの言う普通の恋人同士が、どちらの国の恋人同士を指すのか分からなかった。サファノバの事はもちろん分からない。透にはまだ迷いがあり、返事も出来ない。透が「愛している」「好きだ」などと言う言葉を口にしたが最後、それは、プロポーズの返事になってしまう。ただ、レイラに不安を抱いたままで帰国して欲しく無かった。今、返事は出来ないが、何とか自分の気持ちを伝えたかった。透は椅子から降り、レイラの椅子の傍らに跪いた。

「手を」

差し出された、レイラの細く指の長い手をとり、透は甲にそっと接吻した。とっくに唇は離れてしまっているにもかかわらず、透が接吻した箇所が熱く、レイラは手が溶けてしまうのではないかと思った。透がゆっくり瞳を上げてレイラを見つめる。

「生涯忠誠を誓う」

透の目を見て、本気であることを見てとったレイラは応えた。

「許す」

透の額にゆっくり接吻した。

「……何故、愛ではなく忠誠なの……」

嬉しさ半分、愛ではなかった落胆半分でレイラが聞いた。それでも、震えるくらいに嬉しい。ただの言葉ではなく、これは神聖な誓いなのだ。透は理解して言っている。

「今は、これ以上誓えない。言葉でレイラを束縛する事になるから」

「そうして欲しいのに……。健斗への対抗心じゃないよね?」

「無いと言えば嘘になるかな。でも、不安なまま帰って欲しくないから」

「透、私も高校生の時に透に誓った事を覚えておいて。あれは冗談じゃない」

レイラはまっすぐに透を見つめ、瞳を潤ませた。


 透とレイラの周りの席にいた人たちは、一瞬辺りを見回した。撮影かと思ったのだ。ここでプロポーズするカップルはたくさんいるが、ここまで絵になるカップルはそうそういない。海外の映画の撮影だろうかと思ったようだ。

 もちろん、メンバーと匠は息をつめて、その場面を目撃した。五人とも口に運ぶ途中の食べ物が、空中で止まっている。二人は囁くように話していたため、残念ながら、何を話していたかはメンバーたちには聞こえなかった。様子からすれば、透がプロポーズしているようにしか見えなかった為、メンバーは二人に見つからないよう声を殺してのたうち回っていた。


 透は注目を浴びてしまった事に居心地の悪さを覚え、すぐにレストランを出た。レイラはレストランを出てから、別人のように黙り込み、透の腰に手をまわしぴったり寄り添っている。まるで少しでも離れたら消えてしまうのでは無いかと思っているようだ。


 二人はパレードが綺麗に見えると言われているツリーハウスに登り、園内の夜景とパレードを眺める。上から見たパレードは少し距離があるせいか、まるでガラスの向こう側の、別世界のように見えた。少し遠くでキラキラと輝いている世界。届きそうで、手の届かない世界。

 周りはカップルばかりで、お互いに距離を置き、干渉しない。少し涼しくなってきた為、透は温かい飲み物を買いに行こうとしたが、レイラが離れたがらない。透は持っていたコートをレイラにかけ、後ろからそっと抱きしめた。そのまま見上げてきたレイラの額と目蓋にそっと、キスをする。後数時間もしないうちに、また離れ離れになる。時計の針は容赦なく、針を進ませていく。ふと、レイラがいなかった時間をどうやって過ごしてきたのだろうと、透は不思議に思った。今、この手を離したらもう会えなくなるような気がした。レイラと離れる事など不可能だと思っているにも関わらず、返事をする事が出来ないでいる自分を、透は歯痒く思った。

「……透が、もう一日いて欲しいなら……」

「ずっと……日本にいて欲しいと言ったら?」

「……それは、いくら透の願いでも無理だ」


 メンバーと匠たちは敷物を敷いてパレードを待っていた。先ほどのレストランでの出来事が波瑠にとって、夢見る光景でもあり、なかなか興奮冷めやらなかった。結衣が心底羨ましそうに言う。

「彼女いいなぁ。理事長かっこいいし、優しいし、玉の輿だよね」

「え? 秘書が二人いるって言っていたんだから、もしかしたら、理事長が玉の輿かもよ?」

楓が冷静に言う。

「あんな風に、プロポーズされてみたいなぁ」

結衣が言うのを聞いて、匠は、

「じゃあ、やってあげるよ。手を出して」

「はいはい、匠も真似してみたくなったのかな?」

匠は「くみ」の時からそうだったが、正体がバレてから、一層、子供扱いされている。しかし、同学年だったら、「馬鹿じゃん」の一言で終わるであろう事を、高校生たちは聞いてくれる。中1相手だから、子供だと思って余裕があるのかもしれない。結衣が手を差し出すと、匠は跪いて、結衣の手の甲にキスをした。

「生涯をかけて守ると誓います」

匠は結衣の為にも、ちょっとは注目を浴びたかったのだが、レイラと透の時と違い、パレード待ちの敷物の上に座ったままでは、跪いてもそもそも目立たない。

顔をあげた匠の目が思いの外、真剣だった為、結衣は驚いた。匠の淡いブルーの瞳が街灯の光に照らされ、露わになる。妖精のような中性的で綺麗な顔に見つめられ、結衣は思いがけず、動揺してしまった。

「……彼女は、なんて答えたのかな?」

動揺を隠すために呟きつつ、匠の額にキスを返す。結衣にとって匠は「くみ」で、同性で大事なボーカルだった。その瞬間に結衣は今まで仲間としてしか見てこなかった匠をほんの少し意識した。

「おや? もしかして意外にまじ?」

紬が冷やかすと結衣はムキになった。

「匠は、くみだったんだよ? それにまだ中学生だよ」

「学生のうちの4年は大きいけれど、社会人になったら、4歳差なんて大した事なくなるって知ってる?」

楓が諭すように言う。匠はみんなの手前、わざとらしくがっかりした風を装った。本当は本気だったとは言えない。高校生が中学生を相手にするとは思えなかった。今日だって、匠が「くみ」だったから誘われたのだ。そうでなければ、出会う事もなく、ここに一緒にいる事もない。


「結衣、ちなみに匠が相手なら玉の輿だよ」

楓が付け足す。

 匠は自分が佐方家の人間であれば、玉の輿ではないが、王位継承者としてであれば、玉の輿と言うのだろうと冷めた気持ちで思った。楓が玉の輿というのは、透の後を継ぐから、と言う意味だろう。匠は自分が王位継承者であれば、結衣は振り向くのだろうかと、一瞬思った。たとえそうだとしても、それを利用して、結衣の気持ちを振り向かせるのは嫌だった。匠はなんでもない、自分を見て欲しかった。ボーカルとしての自分でもいい。そう考えると、透とレイラは余分な思惑がないように見え、匠は心底二人を羨ましく思った。

「私が匠をもらっちゃおうかな。匠は理事長の甥だもん」

波瑠が不敵な笑顔を浮かべて匠の腕をとる。楓が匠の頭を撫でながら、

「駄目だよ波瑠、独り占めしちゃ、匠はOne smile for allのみんなのものなんだから」

「俺は物じゃないし!」

「かわいいなぁ、匠は」

紬まで匠の頭を撫でくりまわす。自分が高校生ならば、もう少しはマシな扱いを受けたのではないかと思うと、匠は早く大人になりたいと思った。そうすれば、結衣も匠の気持ちを真面目に受け取ってくれるかもしれない。


 そうこうしている内に光の洪水のようなパレードの列が、賑やかな音楽とともに、次々と通り過ぎていく。近くにあるのに、掴めない。すぐ近くで見えて聞こえているのに、自分のものではないパレード。一瞬の煌めきを放ち、通り過ぎていく。メンバーも匠も、周り中の人もパレードに向かって大きく手を振る。みんなが幸せそうだった。あの二人はどこでパレードを見ているのだろうか、と匠は思った。この幸せな空気を味わっていて欲しいと思った。

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