【業務】 - 退職後の住所
『もう退職したんだから、どこに住もうがこっちの勝手だろ。』
ひと悶着あって会社を退職した方なら、そう思うのも無理はないのかもしれない。
ひと悶着無くても、そう思うかもしれない。
でも、実際は、そうではない。
J会社では、退職者宛の書類にも明記しているのだが、J会社に限らずとも、そもそも書類を読まない社員というのは、一定数はいるもので。
どんなに手を尽くして分かりやすい書類を作成したところで、読まない人にとっては、ネコに小判。ブタに真珠。馬の耳に念仏だ。
さて。
退職後の住所が、何故重要となるのか。
それは。
【給与所得の源泉徴収票】ならびに、退職金を支給されていれば【退職所得の源泉徴収票】の発送先となるからだ。
それだけではなく、場合によってはその他諸々の書類の発送先ともなる。
もちろん、『退職後、○○までに取りに来るように』としている会社であれば、必要は無いし、転居時に郵便局に『転居届』を出していれば、退職後の住所を会社に知らせる必要は無い。
(ひと悶着あって退職し、もう二度と会社とは関わりたくない、という場合には、『転居届』がオススメだ。)
【給与所得の源泉徴収票】も、【退職所得の源泉徴収票】も、会社的には本人に交付する義務がある。
【退職所得の源泉徴収票】は確か、退職日から1ヵ月以内に本人に交付しなければならない、と定められている。
そういう訳なので。
源泉徴収票の発送を請け負っている我々は、困るのだよっ!
退職したからといって、会社に届けも出さずに転居届けも出さずに引っ越しされたりしたらっ!
つい先日も、発送した源泉徴収票が、宛所不明で返送されてきた。
会社に届けられていた本人の携帯電話に何度も電話をしたのだが、留守番電話になる訳でもなく、応答する訳でもなく、もちろん折り返しの電話がある訳でもなく。
いったいどこに引っ越しやがったんだっ!
引っ越すなら、会社に届け出るか、転居届けを出しておけと連絡しとるやろっ、ゴルァっ!
源泉徴収票だけではなく、他の発送書類も宛所不明で戻ってきていたのだが。
結局連絡は無く、全部まとめて実家に送り付けてやったさ。ふんっ。
そういえば、以前にも同様の件があり、その際は他の担当者が会社に届けられていた実家のお父様に電話をかけ、該当社員の連絡先を教えていただこうとしたらしいのだけれども。
お父様曰く。
『いきなりJ会社の社員ですと電話をかけられてきても、本当にあなたがJ会社の社員かどうかも分からないのに、子供の個人情報を簡単に伝える事などできません。』
とのこと。
確かに。
確かに、正論ですが。
その正論を、何故子供に教えてやらんのだ?
『人様に迷惑をかけるようなことはするな。』と。
結局、お父様から子供に、会社(HPにも記載のある代表電話)に連絡するよう伝えていただき、こちらに連絡が回ってきて、やっと連絡が取れて書類を発送できたのだけど。
もう、本当に、参りましたよ。
立つ鳥後を濁さず。
いい年した社会人なのだから。
よろしくお願いしたいところです・・・・
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