第4話 意志を持つ

子どもの頃は、自分の考えや意見をあまり持っていなかった。持っていたとしても、自分の意見に自信が持てなくて、あまり言えなかった方だと思う。


でも、今は、ちゃんと自分の考えを持つようになり、それについて意見を言えるようになった。


わたしは、自分をしっかり持ってる人に、憧れてたんだ。母や兄のように、自分の考えを持ってる人になりたかった。

だからかなぁ。色々考えるようになったし、深く考えるようになったのは。


考えることは好き。答えのないことでも、頭のなかで、延々と考えを巡らせている。

時に、それは、マイナスに働くこともあるけどね。でも、考えることは、楽しい!妄想バンザイ!


ひとりの考えだけでは、物足りなくて、たまに兄と意見を言い合ったりもする。

兄とは考え方が似ている方で、わたしよりも深い。話してると、とてもタメになる。


もちろん、自分とは違う考え方の人も勉強になる。まったく違う視点で、物事を見ているから。気づかないことに、気づかされるんだ。

ただ、考え方がまるで違う人と、話し合うことは、あまり好きじゃない。お互いが自分の意見を主張し合うと、争いになるから。


別々の考えの人と、いくら話し合っても、話は平行線。どちらかが折れないとね。


特に、わたしがあまり話し合いしたくないのは、宗教や、政治や、社会のこと。

そういう話は、なるべく友達なんかとしたくないなぁ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る