「お兄ちゃん、3人で暮らしたいよ」2021年6月11日
ムシャクシャした状態で朝を迎えた。
その状態で母さんと話しても、さらにグシャグシャになって、、、
舞子にこのラインの履歴を見せることになった。
夜になっても返信が来ない、、、と思ったら母さんから電話が来た。
『もしもし、お兄ちゃん』
『舞子やけど、、、』
え?舞子?だよな、、、
「ライン見た?」
『うん、全部見た』
「どう思った?」
『どっちも悪いし、売り言葉に買い言葉で2人ともヒートアップしてる感じ』
『お兄ちゃんは、うちらのためにずっと頑張ってたよね』
『だからお兄ちゃんの言うことも分かる』
「うん」
『けどさ、母さんも不安で分からないことだらけでツライ』
『それで感情爆発する母さんも、あまり情報を共有できてないお兄ちゃんもどっちも悪い』
「うん」
『ケンカしたの、初めてじゃないの?』
『お兄ちゃん、意思疎通があまり出来ないからここまでガチになったことなくない?』
「ま、、、うん」
たしかにその通りな気がする。
途中で何言ってるか分からなくなるから、ケンカが続けれなくなる。
APDの傾向がある俺は、早口や長い言葉や大きい声は聞き取りにくい。ケンカの時は高確率でその聞き取りずらい声になるから、毎回困ってた。
特に大きな声は耳がキンキンするから、ダメなんだ。
『でさ、今回は言いたいこと言えたよね?』
「うん」
『お兄ちゃんは今まで言えなかったこと言えたし、母さんもお兄ちゃんに言われて気づいた』
『でもこれで終わりなんて嫌だよ』
『お兄ちゃん、3人で暮らしたいよ』
泣きそうな声で言う舞子。
不安にさせたのは悪かったと思う。もしかしたらまたケンカもするかもしれないけど、今まで出来てなかったからこれからたくさんすればいい。
今までケンカしなさ過ぎたんだ。
「うん、3人で暮らそう」
『お兄ちゃん、いいの?』
かなり不安そうな声で聞いてきたので、もう一度言う。
「うんいいよ」
電話口の向こうで母さんと舞子が喜んでる声が聞こえる。
その後、話せなかったことを色々話した。
引っ越しはアイツが仕事に行ってる間にして、買うのはクーラーと冷蔵庫だけになった。あとの電化製品は実家から新居に持っていくことになった。
冷蔵庫は長く使ってるのもあるけど、引っ越し前は電源を切って1日放置しないといけないので持ってけれない。
ひと段落してホッとしたのか、時間は少し早いけど眠気が来て寝ることにした。
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